緊急事態宣言を受けて、学生達へのメッセージ
この大きな危機を自分たちの糧に
新入生諸君、入学おめでとうございます。緑地環境学科専任教員、非常勤教員一同皆さんの入学を歓迎します。そして様々な形で皆さんと学び、皆さんをサポートしていきたいと思います。
さて、皆さん意気揚々と「造園、園芸、自然環境を学ぶぞ」と入学式を迎えられたと思います。また、2年生諸君は、更なる学びを期待し、様々なプロジェクトや研究への取り組み、資格取得への準備、そして自分の未来を切り開くための就職活動を進めようと行きこんでいたと思います。そんな中、西日本短期大学では国内の新型コロナウイルスの感染拡大の状況、さらには政府の緊急事態宣言発令を受けて、発令期間の5月6日まで福浜キャンパス、二丈キャンパスでの講義開始を延期することとしました。教員も基本的には在宅研究となり、授業開始のための準備を進めています。学生諸君もはやる気持ちを抑え、外部との接触を極力抑え、自宅に待機し、授業への準備をすすめてください。
2年生は各ゼミナールの担当教員の指示に従って、インターネットや課題配布で学びを進めてください。コロナウイルス終息後世の中は急激に、インターネットなどを活用した遠隔会議などが進むと考えられますので、そういったトレーニングとしてこの機会を自分たちの学びの場所へ変換してください。
新入生諸君は「入学式だけは終わったけど、この先どうなるんだろう」と、オリエーシンテーションもなく、不安な気持ちも強いと思います。今週、遅くなりましたが新入生の皆さんに宛に、学生便覧、講義要項、各授業に対応した課題などを郵送しています。課題は先生によって様々な形で作られています。場合によってはインターネットを使った遠隔授業も視野に入れ、授業再開までの課題を進めています。今後もホームページ、メール、郵送などを使って随時情報を発信していきますので、担当教員の指示に従って、時間を有効に使って学びの準備をすすめてください。
再度お願いします。今は自宅待機で苦しいことだと思いますが、不要不急の外出を自粛し、手洗い・うがいをしっかりとして、ソーシャルディスタンスをとり、いわゆる「3密」を避けて自分自身の身体と命を護り、自分自身が感染源となって周囲の人へ感染をしないように、自分自身で考えながら活動し過ごしてください。
新型コロナウイルスの感染が収束するころには、社会の形が大きく変わっているはずです。求められる資質や能力も変わっていることだと思います。みなさん、それに対応した人材への成長のため、この大きな危機を自分たちの糧になるように努力していきましょう。
21世紀最大のテーマの一つである“環境”を習熟し、活用できる人材を。
緑地環境学科 学科長 西川真水
「緑地環境学科」は3つのコースから成り、21世紀を解くキーワードの一つである“環境”という領域を背景に学びを深めています。
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造園芸術コース
わが国の伝統的な庭園文化の継承を目的とし、欧米人も憧れるその美しさ、禅と結びついた茶庭の奥深さ、そこにある高い技術を世界に広める人材を育成します。
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ガーデンデザインコース
学生の人気も高く、従来のいわゆる庭づくりに止まらず園芸福祉等の新たな分野を学び、多面的な意味合いを持つ技術を習得した人材を世に送り出したいと考えています。
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自然環境デザインコース
九州全域をフィールドとした自然林の復元活動を主軸に、現在注目されている『ビオトープ』や『SATOYAMAイニシアティブ※』への取組み等に積極的に参加。持続可能な環境を保全するエキスパートの育成を目指しています。
※国連大学高等研究所と環境省によって推進されている国際的な取組み