白砂青松を夢見てそのニ
こんにちは、去る4月上旬、3月に海の中道海浜公園内にてクロマツの植樹を行った、ポット苗と芽苗の形状調査と植樹区の簡易測量をゼミの時間を使って行ってきました。その詳細を、大変遅ればせながらご報告します。
天候は快晴、しかし風が大変強く、手がかじかむ中での計測でした。
計測は芽苗の50本×3区画と、その芽苗と比較するための芽苗に隣接するポット苗25本×3区画、計225本です。
計測はメジャーで樹高と樹冠(東西と南北2方向の平均値)を、「デジタルノギス」で根元直径を計測。デジタルノギスは初めて取り扱ったのですが、扱いやすく幼木等の計測に便利です。
計測した結果、現在芽苗はポット苗に比べて3分の1程度の大きさです。
ポット苗は1年半、肥料と水を充分に与えられているため苗の段階で地上部の生育は良いですが、ポットでの1年半、根がポット内でルーピング(螺旋状に巻く様子)をしてしまい、植えた後も土壌への伸び、張りが悪く、それは地上部の成長にも影響してきます。またポット苗は植樹する際支柱が必要です。
一方芽苗は1年生のもので生育方法もバーミキュライトを1苗ごとに区切ってある筒の中に入れ種を植えた後は施肥せずに灌水のみです。1年後、トウモロコシを原料とした土壌に生分解するビニールに入れます。植樹する際は適度な穴を掘って埋め戻します。今回の芽苗の植樹はポット苗との比較のためにポット苗の植樹方法(緩行性肥料ウッドエースとまさ土を入れる)に合わせていますが、それらを入れなくても数年後、芽苗はポット苗より生育していると予測されます。
海の中道海浜公園内クロマツ植樹 芽苗とポット苗の形状調査結果
今後も定期的に地上部の計測または土壌中の根茎の形状調査を行っていきます。芽苗とポット苗にどのような変化が見られるか楽しみです。