10月1日土曜日、1年生の総合実習の授業で、植物生産地の見学に行ってきました。
毎年恒例となりつつあります、久留米・田主丸方面への見学です。
田主丸は、安行(埼玉県)、稲沢(愛知県)、宝塚(兵庫県)と並んで、日本四大植木生産地の一つとして知られています。 生産者の方々にご協力頂き、まだ市場に流通していない珍しい樹木についてや、生産というお仕事の様子など、まさに今の現場の方でしかわからないお話をお聞きすることができました。
まずはじめにうかがったのは『内山グリーン株式会社』。 厚ヶ瀬義人課長に圃場をご案内していただきました。 今回は出荷対象ではない、一般の方に来て楽しんでいただくための場所までご案内していただきました。 季節ごとに違う景観が楽しめるように植物が植えられているそうで、「見る、ところ」をいかにつくるか、というお話は今後の設計の授業などでも役に立ちそうですね。 また、植物の流通のこと、最近話題の地域性種苗のことなど、たくさんの面白い話をしていただきました。
次にうかがったのは『(有)カジムラファーム』。 こちらでご案内いただいた梶村和男社長は、本学のOBでもいらっしゃいます。 オリーブと、オウゴンマサキなどに力を入れて生産をされているようです。 出荷の時期であったり、品種へのこだわりであったり、オリーブに対する情熱・研究心と、また西短への強い思いはきっと学生の皆さんにも伝わったと思います。
最後にうかがったのは『くるめ緑花センター』。 元センター長でいらっしゃる馬場一智さんに、ご説明をしていただきました。 また、ご自身のお店、『TAIYO GREEN』にて、山口さんにもご協力していただき、ショップのご案内もしていただきました。 こちらではバラ、モミジ、コニファーなどでたくさんの種類がみられました。 草本類まで含めたら、なんと一万種はくだらないとのこと。 一見普通に見える園芸店のなかに、1本48万円もするコニファーや、3万円近いクリスマスローズがあったのに気づいたでしょうか…。 それだけ、珍しい品種をそろえているということですね。
今回の植物生産地見学会、後期始まってすぐの学外実習となりましたが、それぞれの生産者さんの植物に対する愛情を感じられたのではないかと思います。 植物は、緑地空間をつくる“材料”ではありますが、生き物だからこそおもしろいということではないでしょうか。