京都に来てます。
いろんなハプニングありましたが、学外研修1日目なんとか終わりました。
近畿一帯は雨という情報は、気象庁のHPをチェックしていたので覚悟はしていましたが、新幹線の米原-岐阜羽島間が雨で運転が止まり、新大阪まできてあと少しで京都というところで、1時間ほど足止め。もちろん遅延で京都駅に到着、結果スケジュール変更を余儀なくされました。
まず、1日目の目玉の一つ無鄰菴ですが、雨で借景がうまく見えないのはもったいないと、3日目に変更。次に、雨をさけ、建築内から見学できる庭園を中心に見学地を変更しました。
1カ所目は東福寺方丈庭園、言わずと知れた重森三玲の初期の手によるものです。昨年もこの庭園から見学を行いましたが、せっかく京都なのに龍安寺でも銀閣寺でもなく、昭和に作庭された東福寺方丈からというのが、担当の西川准教授の思い入れというか、意思を感じます。
2カ所目は芬陀院(雪舟寺)、急に変更して見学したのですが、この庭園も重森三玲が修復を行っています。何よりこの庭園はいつ行ってもきれいに整っており、もてなしのようなものを感じます。
東福寺からタクシーを使い南禅寺へ移動しましたが、雨のせいかいつもより若干時間がかかりました。本来ならここで、無鄰菴を見学するのですが、前述したようにここをパス、南禅寺金地院を拝観・見学しました。ここでは雨脚が強くなりそのぶん、ゆっくりと方丈に腰を下ろして庭園を眺めることができました。
金地院の方丈庭園は資料から、小堀遠州作として知られる庭園で、白砂に左右の鶴島と亀島、蓬莱山をかたちどる石組みと織部灯篭、遥拝石と東照宮、背後の大刈込群とその構成だけでなく、優良な日本庭園のボキャブラリーの宝庫です。写真の切り石の飛石は、都林泉名所絵図などを見ればわかりますが、結構のちに遠州好みとして改修されたようです。
最後は南禅寺方丈庭園。この庭園も小堀遠州作として知られ、六石の構成からなり、その配石から、虎の子を率いて渡る「虎の児渡しの庭」とも言われています。
天候に恵まれず、予定していた見学庭園を変更しながらの研修になりましたが、しっとりと雨に濡れた雨の名園をゆっくりと見学できた時間でした。
2日目は、銀閣寺そして学生が計画を練った庭園・空間を見学します。