【報告】ふくおか、みどりの研修会2022

ふくおか、みどりの研修会を3年ぶりに対面にて開催しました

 10月1日(土)「ふくおか、みどりの研修会」を開催しました。社会の最前線で活躍する造園・ランドスケープ、園芸、自然に関わる社会人・職業人と学生が、緑や環境について研修し、産官学交流のためのみどりの研修会として2013年から(一社)福岡市造園建設業協会と共同主催で開催してきました。2019年は3部構成で開催し、参加者は180人のを超えて、造園・ランドスケープの一大交流イベントとなりました。しかしながら2020,2021年とコロナ感染拡大のため開催は中止となり、周囲から再開の要望も多く、今回3年ぶりの開催となりました。
 現在は(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会九州支部を共催に迎え、(公社)福岡県造園協会、県内外の造園・ランドスケープ、園芸、自然環境関連の企業団体、行政関係者も加わり、名実ともに産官学の学びの発見と、交流の場になっています。

今年は、まだまだコロナ感染下ということもあり、限定的な広報で参加者も若干限定的とし、ワークショップ会場も分散化するなど感染対策をしっかり行いながら運営を行いました。

しかし、対面の交流で、学生達は就職に向けて様々な社会人と名刺交換や意見交換を行い、交流の輪を広げていました。やっぱりいいですね、直に顔を合わせながら、恥ずかしがりながらも一生懸命話しかける学生の姿がとても印象に残りました。

ワークショップのテーマは「地球温暖化と地域のみどり」。少し重いテーマでしたが、学生7-8名、社会人7-8名ほどのグループ8チームににわかれ、学内の様々な場所でグループ作業をおこいました。普通の教室だけでなく「製図室」「学生食堂」「中庭」などでワイワイとディスカッション。

参加者にはたくさんの卒業生も参加してくれました。今回は8つに分けたグループのファシリテーターをコンサル・設計事務所の皆さんににお願いしたのですが、エスティ環境設計研究所の安田迅さん、アーバンデザインコンサルタントの福岡李奈さん、元アーバンデザインデザインコンサルタントでフリーのデザイナー藤井宏海さん、大揮環境計画の亀井菜々美さんなど半分のグループで、グループファシリテートを卒業生が担当してくれたのもうれしい出来事でした。

福浜キャンパス中庭デモンストレーションガーデン

2022デモ庭、今年もはじめました
(修正版)

緑地環境学科では毎年オープンキャンパスに合わせて、西川研究室の学生を中心に、福浜キャンパス中庭にデモンストレーションガーデンを製作しています。今年度も、少しずつ制作を進めています。

2022年は中庭をどう活用するかを検討しました。コロナの感染拡大が始まって3年目、まだまだソーシャルディスタンスが必要で、ウィズコロナの時代が続いています。
そんな中、屋外空間の価値が高まり、様々な活動を屋内、屋外と合わせて考えていくことが重要になっています。夏場・冬場の活用が少なく、日常的なアクティビティがプログラムされていなかった福浜キャンパス本館-2号館中庭の活用も含めたランドスケープ(風景)を再デザインします。

着工前のの中庭:
建物で囲まれて圧迫感をかんじ、コンクリートや石の素材で囲まれていることもあり、夏は暑く、冬は寒い
第1期の施工が完了。渡り廊下から見たガーデン
第2期拡張では、渡り廊下と中庭がボックスウォールで仕切られながらフレーミングされ、今まで気づかなかった風景が見え始めます
最終プラン:このプランをベースにCADで詳細設計が進みます
基本設計に合わせて、CADで様々な部材を組み合わせ施工用の実施設計図面を制作していきます。
2期拡張工事ではボックスウォールの取り付けや、植栽の修正も行われました

何度も何度も精査された設計をもとに施工を進めていきます。学生たちは授業の合間、放課後を使い施工を行っています。現在2期拡張工事までが完了し、いよいよ3期目の拡張工事に入りつつあります。その活動のプロセス・風景は西川研究室・ランドスケープデザイン部のFacebookページからご覧いただけます

過去のデモンストレーションガーデン

緑地環境学科では毎年、学生たちの手で福浜キャンパスの中庭にデモンストレーションガーデンを作成し、全国造園デザインコンクールでの特別賞受賞など、毎年とても高い評価を頂いています。
毎年、デザイン(計画設計)から施工まで、様々な方法を学び、様々な表現方法を身につけながら制作を行ってます。ここではこの数年の作品をご紹介いたします。

【デモ庭1】2021年デモンストレーションガーデン

design and construction/江上陽菜、福岡潤摩、川喜多舞斗、坂倉圭、濱田櫻、辻本己椋 他

自然に囲まれた玄関前のデザインがテーマ
作品は全国造園デザインコンクールに入選し、栄誉ある日本造園建設業協会会長賞を受賞

【デモ庭2】2020デモンストレーションガーデン

design and construction/亀井菜々美、石田紘大、井上櫻、奥あゆみ、塚本佳奈、谷口颯新、森山愛弓、田代将太、吉原紗季、小西修矢、坂倉圭、川喜多舞斗 他

【デモ庭3】2019年デモンストレーションガーデン

design and construction/雨宮蓮、岩田光志、豊坂みくる、岡根朋加、黒木咲綾、佐伯和哉、山崎風太 他

【デモ庭4】2018年デモンストレーションガーデン

design and construction/安田迅、内田崇文、坂本友司、木下謹四郎、藤原郁馬、福岡李奈、大田彩花、原田匠司、根木玲苑 他

次回のオープンキャンパスは!!!

2022年夏のオープンキャンパス

7月17日、8月7日に夏のオープンキャンパスの1回目、2回目を開催し多くの参加者をお迎えし、残すところオープンキャンパスも8月20日(土)と9月4日(日)の2回となりました。残り2回も楽しく緑地環境学科を体験できる内容になっていますのでご参加ください。

亀井菜々美さんのプレゼンテーション

8月7日に行われた2回目のオープンキャンパスでは卒業生の.亀井菜々美さん(2021年卒・大揮環境計画)さんをお招きして学生時代の思い出や現在の仕事についてお話しいただきました。(写真)
残り2回も卒業生や在学生の話、緑地環境に関わる体験や作品展示など何回来ても楽しめる内容になっています。

8月20日(土)の内容(予定)

・卒業生にあんなコトやこんなコトを聞いてみよう。
 卒業生に聞く、仕事や編入学の話!!
8月20日のオープンキャンパスでは近年卒業した先輩に2名をお迎えして、就職・編入学の話や現在行っている仕事や学びについてお話をしていただきます。

2020年卒業の豊坂みくるさんは、現在古賀緑地建設に勤務し様々な都市開発やマンションなどの植栽設計などを中心に活躍しています。高校の時から絵を描くのが好きだった豊坂さんは特技を活かしてコンピュータ上でも手描きで設計を行います。実際に進行中のお仕事のお話もしてくれそうです。
2022年卒業の江上陽菜さんは、東京農業大学造園科学科に編入学して、さらに造園・ランドスケープを学んでいます。就職でなくなぜ編入学を選んだのか、編入学の方法やメリットなどをお話してくれます。
様々な就職や資格取得、編入学まで様々な選択肢を持って、就職や進学できるのも短大ならではですよね。以上の他にも体験や見学ツアーを開催します

・体験/カワイイ寄せ植えを作ってみよう。
・展示見学ツアー/授業内で制作した作品や活動を学生たちが案内します。

【9月4日(日)の内容(予定)】

4回目のオープンキャンパスでは、特に現在在学している学生の活動にスポットをあててご紹介します。実際にオープンキャンパスのために学生がデザインから実地での施工までを行ったデモンストレーションガーデンの見学や紹介、2年生のゼミナールでの活動のプレゼンテーションを行います。

・作品や活動を知り、在学生とたくさん話そう!!
・ゼミ活動紹介やワークショップを通して、先輩にいろんなことを聞いてみよう。
・体験/ワークショップで学生たちと地域づくりを考えてみませんか。
・展示見学ツアー/授業内で制作した作品や活動を学生たちが案内します。


コンテナガーデン・ハンキングバスケットコンテスト in ハウステンボス

ハウステンボス(長崎県佐世保市)にて5月29日まで開催されている「バラ祭」。これに合わせた「コンテナガーデン・ハンキングバスケットコンテスト」が開催され、今年も山本ゼミの学生が応募し、磯野 はづきさん(銅賞)と髙岸 優那さん(次世代応援賞)そして中野 絢菜 さんの作品が展示されています。

「バラ祭」が行われている新緑の園内は、今まさに花盛り。どこを切り取っても映え映えです♪ぜひ、この機会に足を運んではいかがでしょうか?

↓詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.huistenbosch.co.jp/event/earlysummer/rose/contest.html

全国都市緑化くまもとフェアに出展中

くまもと花と緑の博覧会に5月22日まで庭園を出展中です

2022年3月19日(土)~5月22日(日)まで熊本市で開催中の「第38回全国都市緑化くまもとフェア」くまもと花とみどりの博覧会において福岡市自治体出展庭園を緑地環境学科西川研究室と西日本短大ランドスケープデザイン部の学生が、デザインから施工までを行っています。
福岡の景観を代表する屋台を「福岡における人々の出会いと交流の場所」と位置づけ、緑と花に囲まれた人々の活力ある博岡博多のまちをイメージしてデザインしています。

展示場所:辛島公園/熊本県熊本市中央区辛島町1

2020年に行われた全国都市緑化ひろしまフェアは、開会直後から新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け「現地の制作を行って終わってしまった」ため、今回のくまもとフェアでは学生たちが数回にわたりに管理を行い、5月7日には花壇の植え替えを行いました。

このプロジェクトは、福岡市より依頼を受け、昨年からワークショップを重ねながらデザインを進めてきました。また、施工や準備段階、管理など一般社団法人福岡市造園建設業協会との協働も行っており、「にしたん」らしい現場を地域の皆さんと行う学びを実現しています。

緑地環境学科では西川研究室を中心に、西短ランドスケープデザイン部、福岡市住宅都市局、福岡市造園建設業協会と連携してこの10年ほどの間、様々な都市・地域で開催されている全国都市緑化フェアに出展を行いました。

全国都市緑化フェア出展の歴史

全国都市緑化とっとりフェア

全国都市緑化あいちフェア

全国都市緑化よこはまフェア

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