社会人から学ぶ・・・造園、自然環境の先輩から(2012年の記事です)

緑地環境学科の1年生は現在、自らの進路のための第一段階であるコース選択の時期をむかえています。造園芸術ガーデンデザイン自然環境デザインの3つのコースから自分の主専攻を決定する重要な時期です。

キャリアデザインの授業では今週と来週の2回に分けて、それぞれの分野で活躍する先輩を、お迎えしてお話を聞く「社会人から学ぶ」を行っています。

今回7月12日の3限目のキャリアデザインでは造園の分野から西短造園芸術コースの先輩でもあるエクステリア&ガーデンデザイン フレスコ代表、杉野直人さんと自然環境の分野で活躍され、本学科の非常勤講師でもあるまほろば自然学校代表、岩熊志保さんからお話をお聞きしました。

杉野さんは1993年に当時の造園科造園芸術コースを卒業、造園会社を経て現在「エクステリア&ガーデンデザイン フレスコ」を福岡市で経営されています。杉野さんからは、学生時代のアルバイトのはなし、就職してからの体験や仕事をする上での心構え、独立してからの苦労など、自らが20代30代をどういうふうに考え仕事をしてきたかを話していただきました造園の仕事に限らず、仕事に向き合うという考え方の話しに学生たちも聞き入っていました。ある程度のキャリアになると自分の意志・やる気とは関係なく大きな仕事が入ってくるようになるが、自分で出来ないと言ってしまうとそれ以上伸びなくなってしまう。という話など学生時代にも考えられる教訓もたくさんあるように感じました。

岩熊さんからは自分が今まで歩んできた学びと仕事、自然環境に関わる仕事の現状を大変わかりやすくお話いただきました。仕事をやっていくうえで身体・心・お金のバランスは大変重要であること、何がやりたいのか、好きなことが直接仕事に結びつかないことの方が社会では多く、仕事の中にいかに、好きなことを見つけ結び付けていくかということをお話されました。この部分は大変勉強になりました。また、岩熊さんも短大時代に造園史や製図実習を授業でとり当時は苦手で苦労したが、生き物だけでなく広く勉強できたことは現在、環境教育や自然環境の仕事をやる上でいろいろと役に立っているというのも学生にとっては大きなヒントになるような気がしました。

お二人からそれぞれの立場から話題提供していただきその後、大隣准教授のコーディネートで、1年生の質問などを交えながら会話が行われました。今回は沢山の質問が1年生から飛び出して、お二人から大変貴重なご意見をお聞き出来ました。

園路制作行ってます・・・・設計演習Ⅰ、総合実習

現在1年生は園路を制作するという実習に取り組んでいます。二丈キャンパスに、通路を設けるという制作なのですが、2-3名の班に分かれて割り当てられた敷地の中で園路のデザインから施工までを行います。そのため、デザインは設計演習で、施工は実習でという風にデザインと施工の連携、その二つの関連を考えることが大きな目的にもなっています。

緑地環境学科では環境、ランドスケープは関係の学問であると考えており、人と人、人と自然、自然と自然、人間と空間、空間と空間、様々な立場からその関係を「かたち」、「現象」、「生活」としてとらえる授業の展開を目指しています。

この実習では、課題自体も造園芸術・ガーデンデザインコースは広い実習地でなく建物の隙間の狭い場所、自然環境デザインコースは森の川沿いなどの、周辺環境との関係を読み込みながらデザインすること、また連続した空間をデザインから施工まで行うことで隣接する班とのデザインの調整、施工での関係、調整を考えなければならないようになっています。

現在この施工もクライマックスになってきました、年明けには発表会も準備されています。発表会に関しては詳細が決定したらお知らせしたいと思っています。ご期待下さい。

ハンギングバスケット実習を行いました

1年生の総合実習では、後期からコース別の内容となっています。

ガーデンデザインコースでは、9月27日と11月1日の2回、ハンギングバスケットの実習を行いました。講師は日本ハンギングバスケット協会の田中先生です。

11月1日の実習では、大きなバスケットによる、より専門的な技術が必要なハンギングバスケット実習を行いました。

それぞれの植物の大きさや色合いはもちろん、伸びやすいものかどうか、湿気が苦手かどうかなど、植物の特徴などをみながら、考えて配置していきます。

 

(9月27日と11月1日の実習の様子)

これら二丈キャンパスでつくったハンギングバスケットは、福浜キャンパスに飾られ、各自管理をすることになります。

福浜キャンパスにお越しの際は、ぜひ実習の成果をご覧ください。

海の中道海浜公園見学会

4月23日(土)、「緑地管理実習Ⅰ」の授業で、新入生に緑地環境学科で扱う様々なフィールドを体験してもらうために福岡の緑地空間の見学に出かけました。緑地環境学科では地球環境からテーブルの上の花まで、非常に多様な空間が学びの対象です。今回は、その中から緑地環境学科の先生や在学生が特に現在取り組んでいる公園・花壇・防風林・芝生・屋上緑化・昆虫といったキーワードで見学してきました。

最初に訪れたのは、海の中道海浜公園の工事事務所。ここで、公園やその管理についてお話を伺いました。国土交通省九州地方整備局国営海の中道海浜公園事務所の田畑正敏所長から実際の管理のポイントを写真を見ながら説明していただきました。そのあと実際に、公園の管理にも携わっている卜部先生を案内役に、公園内で開催されている「フラワーピクニック2011」を見学しました。この春に、ガーデンデザインコースで制作した「花時計」では実際に制作を行った2年生が解説をしてくれました。


次に訪れたのは、海の中道の砂浜です。ここでは矢幡先生の解説で、クロマツの防風林を見学しました。ここでは、矢幡先生の指導でクロマツの植林がボランティアなどの手によって行われ西短の学生も参加し、試験植栽も行っています。なぜ過酷な環境の海岸に松林が必要なのか、どのような作業を行ってきたのか、また現在の課題などについて説明がありました。

矢幡先生の解説

そしてこの日の最後に訪れたのは、アイランド中央公園とその公園施設「ぐりんぐりん」。新しい公園のデザイン、屋上緑化、蝶のとぶ公園施設など福岡のランドスケープの見どころ満載の公園です。しかし、ここまで来ると、結構みんな疲れているかと思いきや、ここが一番盛り上がっていました。特にぐりんぐりんの屋上緑化にはみんな感動していたようです。

今回は時間の都合で、湾岸部の緑地空間を巡りましたが、様々な空間が私達のフィールドだって感じてもらえたと思います。

フラワー装飾技能検定 実技検定まであとちょっと!

フラワー装飾技能検定は他の造園、園芸装飾の技能検定に比べ例年検定時期が早いのですが、実技検定がいよいよ今週末に迫ってきました!

3級の実技検定が3日の土曜日、2級が4日の日曜日です。

ガーデンデザインコース所属の学生を中心に、1年生・2年生ともに直前の追い込み中です!

福浜キャンパスでも練習が行われています!

なので最近の学校の廊下はお花の香りであふれています。

写真はフラワーコーディネーションⅠ(1年生)、フラワーコーディネーションⅡ(2年生)の授業の様子です。

気合いが入ってます。

みんな合格できますように…!

  ※緑地環境学科では学生の資格取得を支援しています。 → 詳しくはこちら
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