課外授業「剪定講習会」を開催します

造園を志す者として身につけなければいけない技術の一つに「剪定」があります。

剪定(せんてい)とは

よく整枝(せいし)と一緒に使われ、専門的には整枝剪定などと言われています。一般的に「整枝」は樹木を一定の形に整えること、「剪定」は樹木の幹、枝、葉(根までいう場合もある)を切り取り除く作業です。

造園ランドスケープの世界では生き物を取り扱いながら、様々な空間・環境を形成していきますが、樹木はその中でも中心的役割果たし、その生育のコントロールには専門的な技術が必要です。剪定はただ樹木の大きさをコントロールする技術ではないため、どの枝をどの程度切っていくかが重要で、基本的には健康な樹木を、その空間や環境に合わせて育てることになり、特に高温多湿の地域が多い日本ではすべての枝や葉に、陽があたり、風が通るように枝や葉を調節していきます。これがうまくできないと、病気や害虫に侵されたり、枝が枯れたりしてしまうのです。

剪定は世界中の造園ガーデニングの中でも見ることができますが、日本は北海道から沖縄まで、亜寒帯から亜熱帯までの幅広い気候帯に覆われており植物の種類も多様で、したがってその管理技術も同じようで少しづつ違います。生垣などを作る「刈り込み」や、伸びた枝を途中で止める「切り戻し」、そして混み合った枝や、徒長枝などを抜いていく「透かし(すかし)」などがあります。特に「透かし」には多くの種類があり、土地土地で使い分けが違ってくるのです。樹木のバランス、成長を考え、今日だけではなく5年後10年後その樹木がどう成長していくか、その場所や空間、環境がどうなるかを考える剪定を学ぶことが重要だと思います。

剪定講習会について

緑地環境学科では、1年生を対象として3月4~6日の2泊3日で二丈キャンパスの技術職員である本田、大里両名による剪定講習会を開催します。3日間二丈キャンパスで剪定漬けの毎日を過ごして頂きます。お昼は剪定の実習、夜は剪定に関する講義をします。3月4日夜の講義には卒業生も来て実務についての話をしてくださることになりました。

本田課長
本田課長
大里技術職員
大里技術職員

卒業生のみなさんもぜひ!

今回の講習会は、1年生対象ですので、その他の方の受講はできませんが、差し入れ大歓迎ですので卒業生の皆さん!待っていますよ!!

5日の夜にはバーベキューをすることになっていますので、参加希望の方がおられましたら大隣まで連絡をお願い致します。

 

 

二丈キャンパスで梅の花が咲いています

緑地環境学科の実習場である二丈キャンパスには多くの樹木が植裁されており、一年中、四季を感じさせる様々な花が咲きます。

今の季節はウメやマンサクなど、春の花が咲きはじめています。

ウメの花
ウメの花
マンサクの花
マンサクの花
ジャノメエリカ
ジャノメエリカ
※写真をクリックするとそれぞれの植物の簡単な説明を見ることができます

先週も雪が降ったりと、まだまだ寒い日が続いていますが、確実に春は近づいてきているようですね。

”癒しの渓谷造り”技能講習会の写真ギャラリー

2月1日、2日に二丈キャンパスにて行われた「”癒しの渓谷造り”技能講習会」(社団法人日本造園組合連合会 福岡県支部主催)の際の写真を卒業生の小森晴人さんから提供して頂きましたので紹介させていただきます。

「癒しの渓谷造り」技能講習会の作品
「癒しの渓谷造り」技能講習会の作品

 

”癒しの渓谷造り”技能講習会写真ギャラリー

今回製作した石積みはそのまま二丈キャンパスにありますので是非遊びに来てください

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この講習会の様子を参加した学生がレポートしています。そちらも御覧ください

二丈キャンパス

二丈キャンパスについてはこちらをごらんください

「”癒しの渓谷造り”技能講習会」が二丈キャンパスで開催

こんにちは、緑地環境学科 ガーデンデザインコース1年の松内です。

2月1日、2日に二丈キャンパスにて行われた「”癒しの渓谷造り”技能講習会」(社団法人日本造園組合連合会 福岡県支部主催)に行ってきました。

作業写真1
作業写真1

「”癒しの渓谷造り”技能講習会」について

この講習会は、寺下弘先生 (株式会社近江庭園 取締役会長)を迎え、日本伝統の流れ・滝口を中心とした石積みに関する講習会です。日本庭園における技術向上に大変有益な内容の講習会として造園連の福岡県支部が主催して開催されました。

当日は、造園関連の企業から約80名の参加があり、西短の緑地環境学科の学生は特別に、この講習会に参加させて頂きました。

講習会の様子

講習会一日目 石の据え方などの講義と実技

1日目はあいにくの雨でしたが、各造園会社の皆さんがとても楽しそうに作業をなさっていて、その姿に心奪われました。また、作業をする動きに無駄がなく、今回の石積みの先生である寺下弘先生 (株式会社近江庭園 取締役会長)の指示に的確に動かれていたので、私もそんな風になりたいと思いました。お昼休みなどでたくさんの方に仕事や、将来についてお話してもらえて本当に嬉しかったです。

1日目に行われた座学では、石の据え方、植栽のポイントについてお話をしていただきました。その中でもハウステンボスで行われたガーデニングワールドカップ2012の作品の植栽選びをご自分でなされていたことに驚きました。これからは、花を覚えておいたほうがいいとおっしゃっていたので、より一層花について勉強しようと思いました。

講習会二日目 実技2日目

2日目は前日と違い晴天で作業日和の1日でした。作業されている皆さんもラストスパートということで、迅速な行動だけど丁寧に作業されていました。完成をみたとき、最初は石山だったところがきれいな滝石組になっていて、感動しました。3年後くらいには実際に水を流すそうなのでとても楽しみです。

エコ&みどりの体験ツアーを行いました!

高橋です
高橋です

こんにちは。
緑地環境学科造園芸術コース1年の高橋です。

本日1月26日に二丈キャンパスツアー(「水とみどりのガーデンキャンパス巡り」と「エコ&みどりの体験ツアー」)を行いました!

寒い中、12名の方が参加してくださいました。
前回のツアーなどに参加されていた方も参加してくださっていました!

水とみどりのガーデンキャンパス巡り

午前中は二丈キャンパスの案内をしました。

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キャンパスツアースタートです

日頃、勉強しているキャンパス内を学生が説明をしながらキャンパス内を歩いてまわりました。いつもは先生に説明してもらっている樹木についても、勉强の成果を生かしてみなさんに説明しました。

 

エコ&みどりの体験ツアー

午後はリース作りを行いました。
竹の間伐や茶園の整備なども行う予定でしたが、時間の都合によりリース作りのみ行いました。

今回は「節分&受験生応援リース作り」ということでキャンパス内の植物を使って魔除け招福のリースを作りました。

途中に少し雪も降ったりした寒い日でしたが、みなさん楽しんでいただけたようでよかったです!
参加してくださったみなさん、ありがとうございました!

二丈キャンパスとは

二丈キャンパスは福岡県北西の糸島市二丈深江に位置し、南側には二丈岳が連なり、北面前には玄界灘が広がっています。もともと棚田であった斜面を活用し、学生の実習等の中で10年以上の時間をかけて現在の田園キャンパスを形成してきました。キャンパス内には約600種類もの植物が植栽され、広大なフィールドを活用し栽培・育成・管理など総合的で充実した教育を受けることができます。また施設も管理棟、教室棟、雨天実習場、工房、温室、見本庭園等が点在し、実習だけでなく宿泊や室内での講義まで、学びの様々な場面に対応するキャンパスです。

 

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