海の中道海浜公園内 松の植樹体験記

~白砂青松を夢見て~

 こんにちは。3月初旬、はかた夢松原の会主催の下、一般の方々と一緒に、国営公園海の中道海浜公園内で行われた、クロマツ苗の植樹に参加してきました。わたしたち学生9名は矢幡先生のご指導の下、従来防風林に使用されるポット苗ではなく、芽苗(植えた当初はポット苗より小さい苗)が数年後ポット苗を追い越すほど成長することを明らかにするための試験地作りを行いました。

植樹もはじめてですが、研究の試験地作りも初めて。1年後または数年後、今日植えた苗が強くたくましく成長することを祈って(内心「潮風やポット苗に負けるなよ~」と語りかけながら)植えました。

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自然林復元工法による試験地調査

大分県の森林環境税を頂き、海岸林の自然林を復元するために植栽試験地を設定して、3年目を迎えます。植栽して2年半が過ぎた2009年12月初めに、西日本短期大学緑地環境学科の金澤先生と私(矢幡)、さらに4名の学生さんが参加して、広葉樹の成長量調査を行いました。この試験地は3種類から成り立ち、そのうち、第3試験地は、5種類の広葉樹を植えました。芽苗と一般のポット苗との成長比較試験です。芽苗とは、ポット苗(苗丈50-70cm)と比べて、苗丈が10~20cmと小さいけれど、3年目を前にして、すでにポット苗を追い抜く勢いです。写真で比較してください。このような成長差が現れる理由は、次のことが考えられます。ポット苗の場合、根がポットの中で、ぐるぐる巻きになる(ルーピングといいます)ために、根が無駄に余分な成長をして、地中へ根を拡がるのが遅れます。一方で、苗は小さくても、根がまばらな芽苗のほうが、生存が厳しい環境条件(土壌が少ない法面や、砂地など)では、プランティングショック(移植や植え付けのストレス)が小さく、おかげで2-3年後には成長が良くなるといえます。試験結果からこのことが明確に証明されました。

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