樹木医講座を開催しました「緑のしごと発見」

樹木医入門と樹木医講座を開催しました。

緑のしごと発見!」では、参加者全員に樹木医入門講座として樹木医とはどんな仕事なのかや、樹木が病気になる仕組みなどを説明しました。

午後は、参加者が希望する6つの体験プログラムの中から選択出来るようになっていました。

その一つとして樹木医講座を樹木医でもある清水先生が担当されました。講義は、植物の病原菌の同定に 遺伝子(DNA)分析がとても便利であるというお話でした。

清水教授による樹木医講座

清水教授による樹木医講座
清水教授による樹木医講座

樹木にも人間と同様にさまざまな病気が存在し、外部の病徴からでは判断が出来ないものが多数存在しています。樹木医の仕事が樹病の診断・治療および予防であれば精確な診断が必要になります。そこでPCRで増幅し、その遺伝子配列から木材腐朽菌の一つであるキノコを同定した結果が下記の写真です。

この手法は病原菌だけでなく、植物および昆虫などの同定(種類や名前を決定すること)にも威力を発揮致しますので、病原菌、植物および昆虫などの同定でお困りの場合はご一報下さい。

樹木医を目指す方への清水先生(樹木医)からのアドバイス

樹木医の試験範囲はかなり広範囲になりますが、それなりの勉強をして頂いたら合格できるものと考えます。仕事は巨樹・古木の保護、街路樹の危険度診断など多岐にわたりますが、従来の診断法に加え、放射線あるいは音波を利用する機器診断あるいは遺伝子診断も活用できる新しい樹木医の誕生を期待しております。

緑のしごと発見!花・庭・まち・自然をしごとにする方法 | 西日本短期大学 緑地環境学科

樹木医入門講座「緑のしごと発見」

緑のしごと発見」も午前の項目が終わり、お昼を頂いてから、ちょうど午後1時から20分間の時間を頂き、樹木医入門講座を行いました。

樹木医入門講座
樹木医入門講座

樹木医制度とは

樹木医制度は平成3年に創設されました。昨年度末までに全国で2134名が登録され、福岡県内75名を数えています。

樹木医になるには、樹木医研修の受講資格が必要で、樹木診断などの業務経験が7年以上必要ですが、樹木医補の資格があれば、1年で済みます。本学で所定の単位をとれば申請だけで樹木医補の資格がとれます。
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