2年前より開催している剪定講習会を今年も開催します。
緑地環境学科の春休み
緑地環境学科では学びの発表会を終え、春休みに入るこの時期にそれぞれのコース独自のプログラムがあります。ガーデンデザインコースは海の中道海浜公園で開催されるフラワーピクニックの花時計花壇制作、自然環境デザインコースでは、宮崎大学での2泊3日の自然環境調査実習などです。学生は、これまでの学んできたことをポートフォリオにまとめて行くことで学んできた事をフル帰ることになります。
自分たちに足りないものは何かを振り返る中で、造園芸術コースの学生を中心に、「もっと剪定をきっちりやってみたい!」という意見が多く出たため開催されることになりました。
今年度は、学生からの希望で「花壇整備講習」も同時に開催されることになりました。
剪定講習会&花壇整備講習では
今年度の剪定講習会は、学びの発表会2014が終わった次の日である2月16日〜17日かけて開催されることになりました。2日間みっちりと剪定に関する講習が繰り広げられます。2月16日の夜にはみんなで真冬のバーベキューも開催されるようです
臨時講師大募集中
今年は、18名の意欲的な学生が参加する予定です。(しかも全員1年生!!)そんな1年生に「剪定や花壇整備を教えてよいですよ!」という方がおられましたら大歓迎いたします(ただし、講師料や交通費などは出ません)。もちろん差し入れ大歓迎です!!
真冬のバーベキューに参加したいという方がおられましたら、緑地環境学科大隣まで連絡をお願い致します。
以前の剪定講習会の様子
剪定講習会 2013を受講しました – 西日本短期大学 緑地環境学科
剪定(せんてい)とは
よく整枝(せいし)と一緒に使われ、専門的には整枝剪定などと言われています。一般的に「整枝」は樹木を一定の形に整えること、「剪定」は樹木の幹、枝、葉(根までいう場合もある)を切り取り除く作業です。
造園・ランドスケープの世界では生き物を取り扱いながら、様々な空間・環境を形成していきますが、樹木はその中でも中心的役割果たし、その生育のコントロールには専門的な技術が必要です。剪定はただ樹木の大きさをコントロールする技術ではないため、どの枝をどの程度切っていくかが重要で、基本的には健康な樹木を、その空間や環境に合わせて育てることになり、特に高温多湿の地域が多い日本ではすべての枝や葉に、陽があたり、風が通るように枝や葉を調節していきます。これがうまくできないと、病気や害虫に侵されたり、枝が枯れたりしてしまうのです。
剪定は世界中の造園・ガーデニングの中でも見ることができますが、日本は北海道から沖縄まで、亜寒帯から亜熱帯までの幅広い気候帯に覆われており植物の種類も多様で、したがってその管理技術も同じようで少しづつ違います。生垣などを作る「刈り込み」や、伸びた枝を途中で止める「切り戻し」、そして混み合った枝や、徒長枝などを抜いていく「透かし(すかし)」などがあります。特に「透かし」には多くの種類があり、土地土地で使い分けが違ってくるのです。樹木のバランス、成長を考え、今日だけではなく5年後10年後その樹木がどう成長していくか、その場所や空間、環境がどうなるかを考える剪定を学ぶことが重要だと思います。