6月12日見学会(1年生):太宰府天満宮のクスノキ編
まずはお参りをします。
その後はいよいよ、クスノキの樹勢回復・養生工事についてです。 実際に工事の指導をされた矢幡教授と、施工をされた別府梢風園の小才専務(本学科8期卒業生)に、調査・治療の対象となったクスノキを前にお話をしていただきました。 太宰府天満宮には樹齢1000年を超えるクスノキがあり、2本が国の天然記念物、49本が福岡県天然記念物に指定され、保護されています。 今ではこんもりとした緑に包まれるクスノキですが、そのような巨木のクスノキも約20年前には衰退が進み、枯れはじめるものもありました。
当初は様々な対応をしてみたものの、なかなか回復が困難だったそうです。 そこで、衰退の原因を解明するため、特にクスノキが植わっている地面=土壌について、詳しく調査がされました。
すると、どうやら根が傷んでいること、根にあまり良くない環境になっていることがわかってきました…
巨木のクスノキはその歴史や大きさもあって、慎重かつ大胆な調査および樹勢回復工事が行われたこと、 ここまで回復するとは想像以上だったこと、など、貴重なお話を伺うことができました。
クスノキが、これからもさらに長くここにあるように、守っていくのは私たちの役目ですね。 雨が心配でしたが、最後まで降ることもなく、気持ちのよい緑の中での見学会となりました。