京都学外研修2016・・・研修3日目/いよいよ最終日、貸切バスでめぐる京都の庭園です

昨日無事に京都での学外研修を終え福岡に帰ってきました。先週の週間予報では、3日間とも雨マークがついて「どうなる京都学外研修」と学生たちもひやひやでしたが、ふたを開けると天気もなんとか持ち、なんと最終日は晴れでした。日頃の行いがいいんでしょうね(ふふふ)

そんなことを感じた3日目最終日はバスを貸切り、京都市内の庭園見学へ出発です。

最初の見学地は龍安寺。誰もが知ってる枯山水の庭園ですね。7・5・3計15石が配され、様々なイメージを想起させます。

9時前に到着したのですが方丈庭園には結構な拝観者がいらっしゃってました。それでもこの時間はまだまだゆっくり方丈の縁側に座って見学できました。(この後すごい数の人が入ってきて、20分の違いで石ではなく人を見学することになってました。すごい人気です)img_2624 p9163773

2か所目は、大徳寺へ。

大徳寺では大仙院、高桐院、瑞峯院の3つの塔頭の庭園を見学。広い境内をダッシュで移動しながらハードな時間でしたが、それぞれ学生たちは必死にメモと写真をとっていました。いつになく学生たちが真面目です。やはり机の上だけでなく実際に自分で体験するって大事ですね。みんな引き込まれていきます。

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お昼は岡崎のレストランで和食。この旅、みんなで食べる最後のご飯です。疲れもあってか、時間をかけてゆっくりしました。img_2736

午後は清風荘庭園を見学、ここも非公開の庭園ですので写真は出せませんが、実際に管理をされている花豊造園の山田耕三さんに管理や庭園の修復など実務の目を通した庭園のお話を聞くことができました。

見学の最後は智積院庭園。築山を背景に複雑な風景、滝組など見どころの名園です。なんといっても書院の縁側の下まで池が広がり、そこに座ると自分達が庭園の一部に引き込まれ、ゆったりと時間を感じることができます。庭屋一如を感じる素敵なデザインで、西川先生お勧めの庭園です。まあここらに来ると学生たちはぐってりつかれてしまってますが・・・

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そして京都駅でたくさんのお土産を買いこみ、新幹線のぞみに乗り込みました。最後は先生も含めてみんなぐっすり静かな車内でした。博多駅に到着して団長の2年生江上さんから締めのお言葉をいただき解散です。

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学生たちは技能検定や期末試験など忙しい中でバタバタと準備して、大変な忙しい研修旅行だったと思います。しかしそれ以上に技術や素材、空間ボキャブラリーなど実際に自分の目と身体で経験し感じ、多くの収穫のあった3日間になったと思います。

これから若干時間をかけて、この研修をまとめ、秋の感謝祭や年度最後の学びの発表会でパネルにして展示したいと思います。

皆さん本当にお疲れ様でした。しっかり休んで後期のスタートに備えましょう!いやー疲れました。

京都学外研修2016・・・研修2日目 

遅くなりました。学外研修2日目の報告です。9月15日木曜日京都に来て2日目の朝はもちろん朝食からです。洋食か和食か選べたんですけど、この日は全員が和食を選択。大田先生は誰か来るだろうとずっと洋食のレストランで待っていたそうですが結局一人で食べたそうです。意外に学生たちは和食派でした。

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さて2日目は朝一番で地下鉄、JRを乗り継いで東福寺へ。例年ですと一番最初に見に行く東福寺方丈庭園を見学しました。重森三玲の初期の手によるものです。近年様々な場所で重森三玲の庭園が再評価されており、今回の研修でもいくつかの庭園を見学に入れています。東福寺では方丈庭園と開山堂の2か所を見学しました。

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この後、学生たちは各班に分かれテーマごとの自由研修です。自分たちの計画した見学プラン(バスの路線や時間などまでしっかり計画しています)に沿って見学に出かけていきました。詳細は今後各班にお願いしてブログなどに書いていただこうと思います。
https://twitter.com/nishitan/lists/%E7%A0%94%E4%BF%AE%E6%97%85%E8%A1%8Cでもご覧いただけるかと思います。

京都学外研修2016・・・研修1日目 

昨日から京都に来ています。9月14日から16日まで京都への学外研修プログラムを行っています。1日目のプログラムが終了し現在2日目です。(本当は昨日のうちにブログのアップをと思っていましたが、あまりの充実度にホテルで寝ていました。すみません。)

先週の週間予報では今週の京都はずーと雨マークが入って残念な研修になるかと心配していましたが、日ごろの行いがいいので今のところ雨の心配はない様子です。

1日目の14日は、博多駅に集合し新幹線に乗って一路京都へ。もっと車内が騒がしくなるかと思いきや、多くの学生は睡眠してました・・・。

京都1つ目の見学地は慈照寺(銀閣寺)、みんなしっかりメモと写真をとってました。元気な2年生チームは庭園を2週してました。

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見学2つ目は無鄰菴。一気に室町時代から明治時代の庭園へ。授業では借景という言葉をよく聞きますが、都市化され建築物の増えた現在、無鄰菴のような遠借の借景庭園を見ることはありませんよね。学生たちは建築物から園路から借景庭園の構成を記録してました。

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3つ目は南禅寺金地院。小堀遠州の手が入っている子の庭園は江戸時代の名園です。豪快でかつ非常に細部まで考えられた石組みが特徴で、鶴島、亀島を見ることができます。実際の鶴島を見てようやく理解できた、と学生が納得してたのが印象的でした。昔の方の想像力ってすごいですよね。

4つ目、この日最後の見学地は南禅寺の方丈庭園。ここも小堀遠州の作と伝わります。ここまでくると学生の疲れもたまってきているようで、みんなメモとる手が止まり始めてましたね。

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せっかくなのでサスペンスドラマなどでも有名な南禅寺の境内の水路閣で記念撮影。琵琶疎水と南禅寺界隈の庭園の関係もしっかり学べました。

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1日目の食事は全員で夜景のきれいな展望レストランでおいしいご飯(もちろんブッフェ)を頂きました。盛りだくさんの研修1日目でした。

2日目は午前中から各班ごとのテーマに沿って計画を立てて見学する・自由研修です。学生たちの行動は学科の特設ツイッターでご覧になれます。みんな元気に京都市内を活動中です。

「ふくおか、みどりの研修会2016」開催

平成28年10月1日土曜日に西日本短期大学二丈キャンパスにおいて「ふくおか、みどりの研修会2016」を開催いたします。この研修会は西日本短期大学緑地環境学科と(一社)福岡市造園建設業協会主催、(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会九州支部共催、(公社)日本造園学会九州支部後援で社会人・職業人、および学生の研鑽と交流を目的に開催し、今回で5回目を迎えます。昨年の研修会は90名を超える参加者があり、意義深い学びとたくさんの交流が生みだされました。今年もワークショップを中心にこれからの福岡の造園・ランドスケープの未来を考えます。是非多くの方の参加をお待ちしております。

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1.日時:平成28年10月1日土曜日(受付14:00~、14:20開会)

2.場所:西日本短期大学二丈キャンパス
〒819-1601 福岡県糸島市二丈深江2324−2

3.スケジュール
■10月1日土曜日
14:00~ 受付
14:20~ 開会(挨拶:福岡市造園建設業協会会長)
趣旨説明・事務事項連絡:事務局
14:30~ ワークショップ「花・緑・自然の仕事を語ろう!(仮)
~笑いあり・希望ありの造園・ランドスケープの未来を発見する」
7~8チーム/社会人(造園業界+コンサル+行政)+学生(8-9名)
ファシリテーター(コンサル協+西短) ・チームでブレーンストーミングと簡単なまとめ
16:00~17:00 発表・講評
17:10~ ポスター展示発表 会場見学
17:45~20:00 交流会 /バーベキューと交流会

4.参加費 2,000円(交流会のバーベキュー実費)

5.申し込み/事務局  準備の関係上、事前に申し込み下さい(9 月26 日月曜日までにお願いいたします)。氏名、所属、連絡先を必ず記入ください。
〒810-0066 福岡県福岡市中央区福浜1-3-1 西日本短期大学緑地環境学科内
西川真水 宛 / 電子メール: nima●nishitan.jp (●を@ に変えてお送りください)

事務局:西日本短期大学緑地環境学科  西川真水・大隣昭作・古賀健次
一般社団法人福岡市造園建設業協会  中村寛孝

42回全国造園デザインコンクールで今年も受賞

今年春に行われた第42回全国造園デザインコンクール(一般社団法人日本造園建設業協会主催)で緑地環境学科西川研究室の学生グループとランドスケープデザイン部のグループが提出した作品が入選・一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会会長賞と佳作をそれぞれ受賞しました。今年の応募作品は大学生の部127作品、高校生の部309作品あわせて436作品で、そのなかから特別賞が6作品に贈られました。一昨年、昨年と3年連続で特別賞受賞となりましたが、3回連続の特別賞は42回行われてきた全国造園デザインコンクールの大学生の部では初めての快挙のようです。

 

『今年受賞した西日本短期大学の作品』

■入選・ランドスケープコンサルタンツ協会会長賞 『つながる庭―人と風景、人と自然、人と人がつながる』

作品制作メンバー:神田奈緒、秋山彩子、長田航大、岩橋直路、香田拓也、永嶺崚太、山本章歌/西川研究室

2015年度の研究室活動のまとめとして、二丈キャンパス内に制作した作品で、昨年11月から設計をスタートし1月中旬に完成という非常に短期間で制作を行いました。もともと昨年造園学会会長賞を受賞した「風景をつなぐ階段の庭」に隣接し、ふたごの庭として一昨年に制作する計画でしたが、今年度11月から再度デザインを行いなおし、1月初旬までの短い期間に施工までを行い完成させました。

講評では審査担当された先生から以下(日造協ホームページより抜粋)のように大変高い評価をいただきました。

「(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会会長賞は、全作品の中で、着想・デザイン等の最も優れた作品として、西日本短期大学の神田奈緒さんの実習作品「つながる庭」が受賞されました。
造園デザインの特徴は、植栽による空間デザインであること以外にも、大きな特徴として、設計と施工が一体となって具体化していく行為であること、自然地形を使って風景や環境をデザインしていくことの2点が挙げられます。
この実習作品は、傾斜のある地形と周辺環境との関係をよく理解し、デザインコンセプトの検討から、原寸大までの様々な模型によるスタディをチーム全員で共有した上で、緻密に施工計画をたて短期間で工事を完成させています。
また、施工中に明らかになった設計上の課題を解決する設計変更も行われたことも確認できました。
指導された先生の造園教育理念も含め、造園デザインのあるべき姿を感じることができました。」

二丈つながる庭2015

写真:ランドスケープコンサルタンツ協会会長賞を受賞した作品

 

■佳作『みどりの渦』

作品制作メンバー:永嶺崚太、岩橋直路、神田奈緒、秋山彩子、長田航大、香田拓也、山本章歌/西川研究室

この作品はオープンキャンパスで製作したデモンストレーション庭園で、室内で製作しています。本当は屋外でまったく別のデザインの庭園を製作する予定だったのですが、台風の影響で急遽デザインし直して屋内に制作しました。台風の影響ということもあり台風の渦をモチーフにデザインし、背景となる曲線の竹垣など学生らしい柔らかさも取り込んでいます。

オープンキャンパス

写真:佳作を受賞した作品

 

受賞式後の懇親会では「西日本短期大学の安定したモノづくり力・デザイン力」を多くの先生方から指摘頂き、「デザインから施工、管理まで」の学びのコンセプトが今後のまちづくり、造園・ランドスケープにおいて重要になってきていることを実感することが出来きました。

 

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