福博花しるべガーデニングショーがはじまります!

緑地環境学科では今年も一昨年、昨年に引き続き福岡市が主催する「福博花しるべガーデニングショー」に出展を行います。今年は会場が最近リニューアルされたばかりの警固公園に移ってさらに多くの来場者が見込まれています。そんななかで庭園以外にもガーデンデザインコースや金澤先生の率いる緑花部もハンギングバスケットコンテストに出展を計画しており、西日本短大緑地環境学科の学生の作品がたくさん見ることができそうです。

昨年の花しるべガーデニングショー出展作品
昨年の花しるべガーデニングショー出展作品

 

3年目になる今年も、緑地環境学科では西川研究室+ランドスケープデザイン部が西日本短期大学の花壇(庭)を担当します。春休みに入ってからデザインから施工準備を行い今週末からの会期に向けて準備もいよいよ最終段階に入っています。

福博花しるべガーデニングショーは4月6日土曜日から、14日日曜日まで行われ、西日本短期大学緑地環境学科の花壇の施工は6日、7日です。そして「学生のつくる庭づくりの施工風景」をライブ公開する予定ですので、是非緑地環境学科の学生を応援に来てみてください。お待ちしています。

課外授業「剪定講習会」を開催します

造園を志す者として身につけなければいけない技術の一つに「剪定」があります。

剪定(せんてい)とは

よく整枝(せいし)と一緒に使われ、専門的には整枝剪定などと言われています。一般的に「整枝」は樹木を一定の形に整えること、「剪定」は樹木の幹、枝、葉(根までいう場合もある)を切り取り除く作業です。

造園ランドスケープの世界では生き物を取り扱いながら、様々な空間・環境を形成していきますが、樹木はその中でも中心的役割果たし、その生育のコントロールには専門的な技術が必要です。剪定はただ樹木の大きさをコントロールする技術ではないため、どの枝をどの程度切っていくかが重要で、基本的には健康な樹木を、その空間や環境に合わせて育てることになり、特に高温多湿の地域が多い日本ではすべての枝や葉に、陽があたり、風が通るように枝や葉を調節していきます。これがうまくできないと、病気や害虫に侵されたり、枝が枯れたりしてしまうのです。

剪定は世界中の造園ガーデニングの中でも見ることができますが、日本は北海道から沖縄まで、亜寒帯から亜熱帯までの幅広い気候帯に覆われており植物の種類も多様で、したがってその管理技術も同じようで少しづつ違います。生垣などを作る「刈り込み」や、伸びた枝を途中で止める「切り戻し」、そして混み合った枝や、徒長枝などを抜いていく「透かし(すかし)」などがあります。特に「透かし」には多くの種類があり、土地土地で使い分けが違ってくるのです。樹木のバランス、成長を考え、今日だけではなく5年後10年後その樹木がどう成長していくか、その場所や空間、環境がどうなるかを考える剪定を学ぶことが重要だと思います。

剪定講習会について

緑地環境学科では、1年生を対象として3月4~6日の2泊3日で二丈キャンパスの技術職員である本田、大里両名による剪定講習会を開催します。3日間二丈キャンパスで剪定漬けの毎日を過ごして頂きます。お昼は剪定の実習、夜は剪定に関する講義をします。3月4日夜の講義には卒業生も来て実務についての話をしてくださることになりました。

本田課長
本田課長
大里技術職員
大里技術職員

卒業生のみなさんもぜひ!

今回の講習会は、1年生対象ですので、その他の方の受講はできませんが、差し入れ大歓迎ですので卒業生の皆さん!待っていますよ!!

5日の夜にはバーベキューをすることになっていますので、参加希望の方がおられましたら大隣まで連絡をお願い致します。

 

 

造園・ガーデニング・自然環境等の「学びの発表会2012」を開催しました

今年も緑地環境学科の1年を締めくくる「学びの発表会2012」が2月16日土曜日開催しました。今回からゼミナール発表に加えて、一般社団法人日本造園建設業協会福岡県支部社団法人 ランドスケープコンサルタンツ協会 九州支部のご協力を得て、造園ガーデニング自然環境緑化など、関連団体・企業における実践事例や研究など社会人による発表を開催しました(造園CPD認定)。当日は学生、教員以外にも、多くの来場者を迎え、大学・学校関係者、高校の先生、高校生、行政、NPO、企業関係者、地域の方、保護者等非常に多岐にわたる参加がありました。

ゼミナール発表では、5つのゼミがこの1年間行ってきた活動を報告し、特色ある緑地環境学科の実践的ゼミナール活動を印象づけました。

 

またポスター発表では、学生の実習・演習の作品、ゼミナールの成果品、1年2年のポートフォリオ、さらには企業の活動展示などが一堂に会し、こちらの会場も盛り上がりました。

 

この日は今年度で西日本短期大学を定年退職される緑地環境学科教授西田益温先生の最終講義も行われ、先生を慕う卒業生も多数聴講にお見えになりました。

ランドスケープ事例・研究発表」では以下の5つの発表がありました。

  1. 「野みちをゆく」パブリックフットパス計画 -熊本県南小国町黒川地区の事例ー / 徳永哲(エスティ環境設計研究所
  2. 工事の安全管理について / 金森玄洋(安藤造園土木
  3. 「グリーンピアなかがわ」における自然環境教育プログラム / 藤田諒太(木下緑化建設株式会社
  4. 佐賀県立病院好生館屋上庭園 / 三原諒馬(株式会社葉隠緑化建設
  5. ガーデニングワールドカップフラワーショー2012 in Japan の施工について / 中西未有(株式会社中村緑地建設

どの事例報告も非常に興味深く特に、三原さんと中西さんは西日本短期大学を卒業して1年目での発表報告でこの1年での成長を先生や後輩たちに見せてくれました。

すべてのプログラム終了後には懇親会が行われ、参加者の皆さんと学生、教員が交流を行いました。

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。学生のみなさんもお疲れ様でした。

「学びの発表会2012」開催します

学びの発表会2012-2ol
学びの発表会2012

学びの発表会2012を今年も西日本短期大学福浜キャンパスで開催いたします

今回の「学びの発表会」から西日本短期大学緑地環境学科ゼミナール発表に加え、一般社団法人日本造園建設業協会福岡県支部社団法人 ランドスケープコンサルタンツ協会 九州支部ご協力を得て、造園・ガーデニング・自然環境・緑化など、関連団体・企業における実践事例や研究の発表を行うことになりました。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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いよいよ最終日、貸切バスでめぐる京都の庭園/学外研修・・・④研修三日目

すみません。忘れておりました。京都研修3日目の模様です。

最終日は晴れ!気温も高くなりました。この日はバスを貸切って庭園見学です。

1カ所目は龍安寺、京都を代表する枯山水の名園です。石が15個あるシンプルな平庭です。作庭には諸説ありますが、石の配置や余白のとり方など学ぶべきものが多い庭園です。

2カ所目は上賀茂神社、ここは庭園ってわけではないのですが、立砂や建築と流れの関係など、初期の日本の庭園の特色が見られると思い見学地に入れました。時間がなく、はしれーという先生の声。写真の立砂の先にはマツの葉が立てられており、神籬としての意味を持っています。

時間を切り詰め、スケジュールを変更して3カ所目の見学。1日目に見れなかった無鄰菴へ向かいました。無鄰菴は明治の元勲山縣有朋の別荘で、日露戦争の開戦を議論した会合がここで行われたことでも有名です。この庭園は7代目小川治兵衛(通称植治)によって作庭され、東山の借景、琵琶湖疏水を引き込み、浅い川の流れがなだらかな芝生の中を通り、伝統的な手法を使いながらものびやかで奥行きのある庭園になっています。

食事を挟み、4カ所目は白川通りを上って、詩仙堂へ。詩仙堂は戦国の武将で茶人の石川丈山の隠居所で、今回の研修で見学した禅宗寺院などの庭園の緊張感は、あまりありません。建築と庭園の関係は特に秀逸で、建築の柱はぎりぎりまで細くされて、外部空間を単一面だけでなく幅広く屋内に取り込み、一段下がった庭園からのシークエンスなどつなぎ方も秀逸です。

最後の見学地は曼殊院です。建築、庭園とも様々な技術がつかわれ大変玄人好みです。鶴亀や視線の変化を誘導する建築の作りや、庭園の諸空間の配置が見事です。

限られた時間の中でより多くの場所を巡るという、タイトなスケジュールをこなし、学生たちも帰りの新幹線ではぐったりでした。2泊3日の研修を通し、数多くの庭園・空間を巡りましたが、今回も多くのボキャブラリーを獲得できたのではないでしょうか。

このような機会を設けるに当たり、学生を送り出してくださった、保護者の方々、ご協力いただいた西短のスタッフの皆さん、最後まで献身的に研修のバックアップをしていただいた西鉄旅行の担当者の徳永さん、添乗員の高口さんを始め多くの皆さんに、心より感謝とお礼申し上げます。

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