造園・ガーデニング・自然環境等の「学びの発表会2012」を開催しました

今年も緑地環境学科の1年を締めくくる「学びの発表会2012」が2月16日土曜日開催しました。今回からゼミナール発表に加えて、一般社団法人日本造園建設業協会福岡県支部社団法人 ランドスケープコンサルタンツ協会 九州支部のご協力を得て、造園ガーデニング自然環境緑化など、関連団体・企業における実践事例や研究など社会人による発表を開催しました(造園CPD認定)。当日は学生、教員以外にも、多くの来場者を迎え、大学・学校関係者、高校の先生、高校生、行政、NPO、企業関係者、地域の方、保護者等非常に多岐にわたる参加がありました。

ゼミナール発表では、5つのゼミがこの1年間行ってきた活動を報告し、特色ある緑地環境学科の実践的ゼミナール活動を印象づけました。

 

またポスター発表では、学生の実習・演習の作品、ゼミナールの成果品、1年2年のポートフォリオ、さらには企業の活動展示などが一堂に会し、こちらの会場も盛り上がりました。

 

この日は今年度で西日本短期大学を定年退職される緑地環境学科教授西田益温先生の最終講義も行われ、先生を慕う卒業生も多数聴講にお見えになりました。

ランドスケープ事例・研究発表」では以下の5つの発表がありました。

  1. 「野みちをゆく」パブリックフットパス計画 -熊本県南小国町黒川地区の事例ー / 徳永哲(エスティ環境設計研究所
  2. 工事の安全管理について / 金森玄洋(安藤造園土木
  3. 「グリーンピアなかがわ」における自然環境教育プログラム / 藤田諒太(木下緑化建設株式会社
  4. 佐賀県立病院好生館屋上庭園 / 三原諒馬(株式会社葉隠緑化建設
  5. ガーデニングワールドカップフラワーショー2012 in Japan の施工について / 中西未有(株式会社中村緑地建設

どの事例報告も非常に興味深く特に、三原さんと中西さんは西日本短期大学を卒業して1年目での発表報告でこの1年での成長を先生や後輩たちに見せてくれました。

すべてのプログラム終了後には懇親会が行われ、参加者の皆さんと学生、教員が交流を行いました。

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。学生のみなさんもお疲れ様でした。

「学びの発表会2012」開催します

学びの発表会2012-2ol
学びの発表会2012

学びの発表会2012を今年も西日本短期大学福浜キャンパスで開催いたします

今回の「学びの発表会」から西日本短期大学緑地環境学科ゼミナール発表に加え、一般社団法人日本造園建設業協会福岡県支部社団法人 ランドスケープコンサルタンツ協会 九州支部ご協力を得て、造園・ガーデニング・自然環境・緑化など、関連団体・企業における実践事例や研究の発表を行うことになりました。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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いよいよ最終日、貸切バスでめぐる京都の庭園/学外研修・・・④研修三日目

すみません。忘れておりました。京都研修3日目の模様です。

最終日は晴れ!気温も高くなりました。この日はバスを貸切って庭園見学です。

1カ所目は龍安寺、京都を代表する枯山水の名園です。石が15個あるシンプルな平庭です。作庭には諸説ありますが、石の配置や余白のとり方など学ぶべきものが多い庭園です。

2カ所目は上賀茂神社、ここは庭園ってわけではないのですが、立砂や建築と流れの関係など、初期の日本の庭園の特色が見られると思い見学地に入れました。時間がなく、はしれーという先生の声。写真の立砂の先にはマツの葉が立てられており、神籬としての意味を持っています。

時間を切り詰め、スケジュールを変更して3カ所目の見学。1日目に見れなかった無鄰菴へ向かいました。無鄰菴は明治の元勲山縣有朋の別荘で、日露戦争の開戦を議論した会合がここで行われたことでも有名です。この庭園は7代目小川治兵衛(通称植治)によって作庭され、東山の借景、琵琶湖疏水を引き込み、浅い川の流れがなだらかな芝生の中を通り、伝統的な手法を使いながらものびやかで奥行きのある庭園になっています。

食事を挟み、4カ所目は白川通りを上って、詩仙堂へ。詩仙堂は戦国の武将で茶人の石川丈山の隠居所で、今回の研修で見学した禅宗寺院などの庭園の緊張感は、あまりありません。建築と庭園の関係は特に秀逸で、建築の柱はぎりぎりまで細くされて、外部空間を単一面だけでなく幅広く屋内に取り込み、一段下がった庭園からのシークエンスなどつなぎ方も秀逸です。

最後の見学地は曼殊院です。建築、庭園とも様々な技術がつかわれ大変玄人好みです。鶴亀や視線の変化を誘導する建築の作りや、庭園の諸空間の配置が見事です。

限られた時間の中でより多くの場所を巡るという、タイトなスケジュールをこなし、学生たちも帰りの新幹線ではぐったりでした。2泊3日の研修を通し、数多くの庭園・空間を巡りましたが、今回も多くのボキャブラリーを獲得できたのではないでしょうか。

このような機会を設けるに当たり、学生を送り出してくださった、保護者の方々、ご協力いただいた西短のスタッフの皆さん、最後まで献身的に研修のバックアップをしていただいた西鉄旅行の担当者の徳永さん、添乗員の高口さんを始め多くの皆さんに、心より感謝とお礼申し上げます。

昨日と変わって残暑の京都/学外研修・・・③研修二日目

研修旅行2日目です

朝食後、朝一番で慈照寺(銀閣寺)を見学しました。室町時代の中後期8代将軍の足利義政の別邸、東山殿として建設された寺院です。西芳寺をモデルに作られたのは有名で、義政の死後は荒廃し、江戸時代に改修され再興されています。銀閣(観音殿)、東求堂、庭園の中の白鶴島近辺は義政時代に造られ現存している者です。それ以外は江戸期以降に整備されたものです。

銀閣寺を見学後、9つに分けた班ごとに、自分たちの計画した見学プラン(バスの路線や時間などまでしっかり計画しています)にそって見学に出かけていきました。詳細は各自からのブログへの書き込みに期待したいと思います。

雨の京都/学外研修・・・②研修一日目

京都に来てます。

いろんなハプニングありましたが、学外研修1日目なんとか終わりました。

近畿一帯は雨という情報は、気象庁のHPをチェックしていたので覚悟はしていましたが、新幹線の米原-岐阜羽島間が雨で運転が止まり、新大阪まできてあと少しで京都というところで、1時間ほど足止め。もちろん遅延で京都駅に到着、結果スケジュール変更を余儀なくされました。

まず、1日目の目玉の一つ無鄰菴ですが、雨で借景がうまく見えないのはもったいないと、3日目に変更。次に、雨をさけ、建築内から見学できる庭園を中心に見学地を変更しました。

1カ所目は東福寺方丈庭園、言わずと知れた重森三玲の初期の手によるものです。昨年もこの庭園から見学を行いましたが、せっかく京都なのに龍安寺でも銀閣寺でもなく、昭和に作庭された東福寺方丈からというのが、担当の西川准教授の思い入れというか、意思を感じます。

 

2カ所目は芬陀院(雪舟寺)、急に変更して見学したのですが、この庭園も重森三玲が修復を行っています。何よりこの庭園はいつ行ってもきれいに整っており、もてなしのようなものを感じます。

 

東福寺からタクシーを使い南禅寺へ移動しましたが、雨のせいかいつもより若干時間がかかりました。本来ならここで、無鄰菴を見学するのですが、前述したようにここをパス、南禅寺金地院を拝観・見学しました。ここでは雨脚が強くなりそのぶん、ゆっくりと方丈に腰を下ろして庭園を眺めることができました。

金地院の方丈庭園は資料から、小堀遠州作として知られる庭園で、白砂に左右の鶴島と亀島、蓬莱山をかたちどる石組みと織部灯篭、遥拝石と東照宮、背後の大刈込群とその構成だけでなく、優良な日本庭園のボキャブラリーの宝庫です。写真の切り石の飛石は、都林泉名所絵図などを見ればわかりますが、結構のちに遠州好みとして改修されたようです。

最後は南禅寺方丈庭園。この庭園も小堀遠州作として知られ、六石の構成からなり、その配石から、虎の子を率いて渡る「虎の児渡しの庭」とも言われています。

天候に恵まれず、予定していた見学庭園を変更しながらの研修になりましたが、しっとりと雨に濡れた雨の名園をゆっくりと見学できた時間でした。

2日目は、銀閣寺そして学生が計画を練った庭園・空間を見学します。

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