昨日と変わって残暑の京都/学外研修・・・③研修二日目

研修旅行2日目です

朝食後、朝一番で慈照寺(銀閣寺)を見学しました。室町時代の中後期8代将軍の足利義政の別邸、東山殿として建設された寺院です。西芳寺をモデルに作られたのは有名で、義政の死後は荒廃し、江戸時代に改修され再興されています。銀閣(観音殿)、東求堂、庭園の中の白鶴島近辺は義政時代に造られ現存している者です。それ以外は江戸期以降に整備されたものです。

銀閣寺を見学後、9つに分けた班ごとに、自分たちの計画した見学プラン(バスの路線や時間などまでしっかり計画しています)にそって見学に出かけていきました。詳細は各自からのブログへの書き込みに期待したいと思います。

雨の京都/学外研修・・・②研修一日目

京都に来てます。

いろんなハプニングありましたが、学外研修1日目なんとか終わりました。

近畿一帯は雨という情報は、気象庁のHPをチェックしていたので覚悟はしていましたが、新幹線の米原-岐阜羽島間が雨で運転が止まり、新大阪まできてあと少しで京都というところで、1時間ほど足止め。もちろん遅延で京都駅に到着、結果スケジュール変更を余儀なくされました。

まず、1日目の目玉の一つ無鄰菴ですが、雨で借景がうまく見えないのはもったいないと、3日目に変更。次に、雨をさけ、建築内から見学できる庭園を中心に見学地を変更しました。

1カ所目は東福寺方丈庭園、言わずと知れた重森三玲の初期の手によるものです。昨年もこの庭園から見学を行いましたが、せっかく京都なのに龍安寺でも銀閣寺でもなく、昭和に作庭された東福寺方丈からというのが、担当の西川准教授の思い入れというか、意思を感じます。

 

2カ所目は芬陀院(雪舟寺)、急に変更して見学したのですが、この庭園も重森三玲が修復を行っています。何よりこの庭園はいつ行ってもきれいに整っており、もてなしのようなものを感じます。

 

東福寺からタクシーを使い南禅寺へ移動しましたが、雨のせいかいつもより若干時間がかかりました。本来ならここで、無鄰菴を見学するのですが、前述したようにここをパス、南禅寺金地院を拝観・見学しました。ここでは雨脚が強くなりそのぶん、ゆっくりと方丈に腰を下ろして庭園を眺めることができました。

金地院の方丈庭園は資料から、小堀遠州作として知られる庭園で、白砂に左右の鶴島と亀島、蓬莱山をかたちどる石組みと織部灯篭、遥拝石と東照宮、背後の大刈込群とその構成だけでなく、優良な日本庭園のボキャブラリーの宝庫です。写真の切り石の飛石は、都林泉名所絵図などを見ればわかりますが、結構のちに遠州好みとして改修されたようです。

最後は南禅寺方丈庭園。この庭園も小堀遠州作として知られ、六石の構成からなり、その配石から、虎の子を率いて渡る「虎の児渡しの庭」とも言われています。

天候に恵まれず、予定していた見学庭園を変更しながらの研修になりましたが、しっとりと雨に濡れた雨の名園をゆっくりと見学できた時間でした。

2日目は、銀閣寺そして学生が計画を練った庭園・空間を見学します。

京都へ研修旅行/学外研修・・・・①

9月も中旬が過ぎ、若干暑さも和らいだ感じがします。秋が近付くとともに授業が再開される時期も近づいてきました。

緑地環境学科では昨年に引き続いて、今日9月18日から、20日までの2泊3日で京都へ見学研修旅行に行ってまいります。参加者は1,2年生合同で31名、引率は西川真水准教授と大隣昭作准教授が担当し総勢33名です。

東福寺、南禅寺、無鄰庵、銀閣寺(慈照寺)、龍安寺、詩仙堂、曼殊院などに、学生たちが自分たちで設定した庭園を加え、幅広い時代の庭園を見学しようと考えています。3日間でとにかくたくさんの庭園・空間を巡り、多くのことを学びたいと思います。事前研修も一通り終わり、悔いを残さないようにしたいですね。

見学の模様は随時ツイッターやブログで報告していきますのでご期待ください。

オープンキャンパスでのデモンストレーション庭園・・・その①

7月22日に開催されたオープンキャンパスで、緑地環境学科の学生たちが日ごろ学んでいる造園技術を活かして庭づくりのデモンストレーションを行いました。

庭づくりデモのメンバー

制作は2年の佐矢友希君(宇佐産業科学高校出身/大分)を中心に、1年の中村祐輝君(久留米筑水高校出身/福岡)、當麻雄太郎君(諫早農業高校出身/長崎)、金城貴弥君(南部農林高校出身/沖縄)、玉城孝太君(中部農林高校出身/沖縄)、松瀬央樹君(諫早農業高校出身/長崎)6人が行いました。

今回のデモンストレーションは10時~14時30分の間3時間程度を目標に行いました。当日は大変な暑さだったこともあり、最終的に3時間30分程度かかりましたが、ほぼ当初のイメージに完成しました。

8月5日に行われる2回目のオープンキャンパスでも、今回製作した庭園をもとに、デモンストレーションで造園技術をご披露する予定ですのでご期待ください。

社会人から学ぶ・・・造園、自然環境の先輩から(2012年の記事です)

緑地環境学科の1年生は現在、自らの進路のための第一段階であるコース選択の時期をむかえています。造園芸術ガーデンデザイン自然環境デザインの3つのコースから自分の主専攻を決定する重要な時期です。

キャリアデザインの授業では今週と来週の2回に分けて、それぞれの分野で活躍する先輩を、お迎えしてお話を聞く「社会人から学ぶ」を行っています。

今回7月12日の3限目のキャリアデザインでは造園の分野から西短造園芸術コースの先輩でもあるエクステリア&ガーデンデザイン フレスコ代表、杉野直人さんと自然環境の分野で活躍され、本学科の非常勤講師でもあるまほろば自然学校代表、岩熊志保さんからお話をお聞きしました。

杉野さんは1993年に当時の造園科造園芸術コースを卒業、造園会社を経て現在「エクステリア&ガーデンデザイン フレスコ」を福岡市で経営されています。杉野さんからは、学生時代のアルバイトのはなし、就職してからの体験や仕事をする上での心構え、独立してからの苦労など、自らが20代30代をどういうふうに考え仕事をしてきたかを話していただきました造園の仕事に限らず、仕事に向き合うという考え方の話しに学生たちも聞き入っていました。ある程度のキャリアになると自分の意志・やる気とは関係なく大きな仕事が入ってくるようになるが、自分で出来ないと言ってしまうとそれ以上伸びなくなってしまう。という話など学生時代にも考えられる教訓もたくさんあるように感じました。

岩熊さんからは自分が今まで歩んできた学びと仕事、自然環境に関わる仕事の現状を大変わかりやすくお話いただきました。仕事をやっていくうえで身体・心・お金のバランスは大変重要であること、何がやりたいのか、好きなことが直接仕事に結びつかないことの方が社会では多く、仕事の中にいかに、好きなことを見つけ結び付けていくかということをお話されました。この部分は大変勉強になりました。また、岩熊さんも短大時代に造園史や製図実習を授業でとり当時は苦手で苦労したが、生き物だけでなく広く勉強できたことは現在、環境教育や自然環境の仕事をやる上でいろいろと役に立っているというのも学生にとっては大きなヒントになるような気がしました。

お二人からそれぞれの立場から話題提供していただきその後、大隣准教授のコーディネートで、1年生の質問などを交えながら会話が行われました。今回は沢山の質問が1年生から飛び出して、お二人から大変貴重なご意見をお聞き出来ました。

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