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花の植替え~その2:プランター編
自然林復元工法による試験地調査
大分県の森林環境税を頂き、海岸林の自然林を復元するために植栽試験地を設定して、3年目を迎えます。植栽して2年半が過ぎた2009年12月初めに、西日本短期大学緑地環境学科の金澤先生と私(矢幡)、さらに4名の学生さんが参加して、広葉樹の成長量調査を行いました。この試験地は3種類から成り立ち、そのうち、第3試験地は、5種類の広葉樹を植えました。芽苗と一般のポット苗との成長比較試験です。芽苗とは、ポット苗(苗丈50-70cm)と比べて、苗丈が10~20cmと小さいけれど、3年目を前にして、すでにポット苗を追い抜く勢いです。写真で比較してください。このような成長差が現れる理由は、次のことが考えられます。ポット苗の場合、根がポットの中で、ぐるぐる巻きになる(ルーピングといいます)ために、根が無駄に余分な成長をして、地中へ根を拡がるのが遅れます。一方で、苗は小さくても、根がまばらな芽苗のほうが、生存が厳しい環境条件(土壌が少ない法面や、砂地など)では、プランティングショック(移植や植え付けのストレス)が小さく、おかげで2-3年後には成長が良くなるといえます。試験結果からこのことが明確に証明されました。