植物を使ってきもちのいい空間をつくる、私達にとって樹木を如何に植えるか(植栽を考えるか)というのは重要です。1年生の環境設計演習Ⅰでは先週から3週にわたって、実際に樹木が植えられている空間を実測しながら、どのように造園・ランドスケープの空間のイメージが立ち上がり、設計図(今回は平面図)として表現されるかを学びます。実際にいろんな感じ方をする空間から図面を書いてみる普段のデザインの逆にやってみることで、きもちのいい空間を作る際の植栽デザインの方法が見えてきます。
設計演習の中間発表行いました・・・環境設計演習Ⅲ/2年生
2年生の設計演習Ⅲの課題が着々と進んでいます。演習Ⅲでは住宅庭園の設計が課題になりますが、その前段階として、対象地となる連続した住宅地においてその街並み景観のデザインのコンセプトとデザインコード(ルール)の策定を行います。単純に庭をデザインするのではなく、チームでそれらがデザインされる街の景観がどうあるべきかをきちんと考え、そのためのルールを形成することによって、よりよい生活、地域、まちなみ、環境をエクステリア・庭園のデザインに展開させようというものです。1年次に公共空間のデザインを行い地域の在り方や、グループワークを行っていることもあり、昨年に比べるとかなりスムーズにグループでのワーキングは進んだようです。
次週からはここのテーマ設定で、住宅のエクステリア・庭園のデザインがいよいよ始まります。最終発表は8月に予定していますので、是非ご参加ください。
海の中道海浜公園見学会
4月23日(土)、「緑地管理実習Ⅰ」の授業で、新入生に緑地環境学科で扱う様々なフィールドを体験してもらうために福岡の緑地空間の見学に出かけました。緑地環境学科では地球環境からテーブルの上の花まで、非常に多様な空間が学びの対象です。今回は、その中から緑地環境学科の先生や在学生が特に現在取り組んでいる公園・花壇・防風林・芝生・屋上緑化・昆虫といったキーワードで見学してきました。
最初に訪れたのは、海の中道海浜公園の工事事務所。ここで、公園やその管理についてお話を伺いました。国土交通省九州地方整備局国営海の中道海浜公園事務所の田畑正敏所長から実際の管理のポイントを写真を見ながら説明していただきました。そのあと実際に、公園の管理にも携わっている卜部先生を案内役に、公園内で開催されている「フラワーピクニック2011」を見学しました。この春に、ガーデンデザインコースで制作した「花時計」では実際に制作を行った2年生が解説をしてくれました。
次に訪れたのは、海の中道の砂浜です。ここでは矢幡先生の解説で、クロマツの防風林を見学しました。ここでは、矢幡先生の指導でクロマツの植林がボランティアなどの手によって行われ西短の学生も参加し、試験植栽も行っています。なぜ過酷な環境の海岸に松林が必要なのか、どのような作業を行ってきたのか、また現在の課題などについて説明がありました。
そしてこの日の最後に訪れたのは、アイランド中央公園とその公園施設「ぐりんぐりん」。新しい公園のデザイン、屋上緑化、蝶のとぶ公園施設など福岡のランドスケープの見どころ満載の公園です。しかし、ここまで来ると、結構みんな疲れているかと思いきや、ここが一番盛り上がっていました。特にぐりんぐりんの屋上緑化にはみんな感動していたようです。
今回は時間の都合で、湾岸部の緑地空間を巡りましたが、様々な空間が私達のフィールドだって感じてもらえたと思います。
講義開始・・・学校の中がにぎやかな声でいっぱいです
福博花しるべガーデニングショー・・・で表彰されました・・・「つなぐ庭2011」その④
報告が遅くなりましたが、福博花しるべガーデニングショーが4月3日日曜日に閉会し、無事出展が終了しました。出展前の準備から撤去まで多くの皆さんのご支援をいただきました。お礼申し上げます。
最終日に行われた閉会式では、他の出展団体とともに表彰いただき福岡市から感謝状もいただきました。そしてなんといっても、今回の出展で学生たちも大きな自信をいただいたことが大きな収穫です。企業や関連団体、福岡市役所、一般の方たちからも大きな反響があり結果として出展は大きな意味を持つことができました。
出展準備中に東北・関東で大震災が起こり、出展を中止しようかという意見も出ましたが、こんなときだからメッセージを込めた空間を提案し何かをつたえようと、石井美穂さんを中心に水野崇くん、上原勇俊くんたちが準備をすすめました。仲間もどんどん増えて、西田久瑠美さん、池田直毅くんの当時2年生達、鈴木芳恵さん、三原諒馬くん、島井陽平くん、花田隆志くん達が準備に加わり、施工では、桃田友和くん、栗田奈々さん、管理では河野千春さん、中西未有さん、富田康平くんが加わりました。
また、花を使った部分のプランティングの指導は卜部先生が、忙しい時間をぬって会場に何度も足を運び行ってくれました。大隣先生、金澤先生にも施工時に手伝っていただきました。
施工中はいつも最後は西短だなというくらい会場で居残り、皆さんにご迷惑をかけてしまいましたが、いいなあ学生らしくてと周囲の方から励ましをいただきました。
多くの人の思いで一つの空間がつくられることはこの仕事の醍醐味です。卒業した石井さんや西田さん、池田君はもちろんですが、新2年生達がこの出展をスタートにどのように成長するのか楽しみです。