西短の保育学科ではどんな授業を行ってるんだろう?という
疑問をお持ちの方に、今日はちょっとだけ授業風景のご紹介です。
■「保育内容Ⅱ(子どもと環境)」【2年生対象科目】
この日は、子どもたちの「環境」について理解を深めるべく、
近年注目を集めている『アフォーダンス』の概念について
取り上げてみました。
アフォーダンスとは、
「環境が動物に提供するもの。良いものであれ悪いものであれ、
用意したり備えたりするものである」
少し言い換えれば、
「人々は、環境から意味を読み取りながら行動している」
保育の現場に置き換えれば、
「子どもは日常生活の環境からの情報を受けて、
その意味を感じ取り、その環境から誘発されて行動する」
うーん。ちょっとややこしいですね。
そこで、頭を使って考えるよりも、
体を使って考えようということで、
フラフープを使っての演習です!
フラフープと言えば、
普通は「腰のところで回して遊ぶ」ことを思いつきがちです。
そこを敢えて踏み留まり、
フラフープ(環境)からアフォードされる遊びを発見しながら
みんなで遊んでみることにしました。
そのとき感じたのは「さすが保育学科!」。
みんなフラフープからアフォードされ(環境から意味を読み取り)、
多様な遊びを創造していきます。
他にも、転がっているフープの中に飛び込んだり、
フープをくるくる回転させてみたり、
フープを背中にひっかけてリレーをしたりと、
終始笑い声を響かせながら、
オリジナリティ溢れる遊びがどんどんと生まれてきます。
「転がりそう」
「このフープの中に入れそう」
「このフープをぐっと押して手を離すと飛び跳ねそう」
「足の指をひっかけられそう」・・・
このようにして、環境の意味を発見しているんですね。
そして学生たちは、子どもたちの遊び場面にも、
(例えば、砂場遊びや粘土遊びなどを筆頭に)
このようなアフォーダンスがたくさん潜んでいることに
気づいてくれたはずです。
今回の授業のように体験しながら学ぶことで、
きっと理解も深まるのではないでしょうか。
そしてそれが、いずれ保育の現場に活かされ、
子どもたちの遊びの可能性を広げてくれればと願っています。
今後も、西短保育学科の授業の様子をご紹介していきたいと思います。