「保育内容『人間関係』の指導法」の1コマで、幼児向けに行うジェンダー平等教育のためのワークショップを学生たちに体験してもらいました。
ジェンダー(Gender)とは、性別による固定的な考えのこと。その人個人の特徴とは関係なく、「男だから~」「女だから~」と考えや行動、生き方を決めつけてしまうことをいいます。
SDGs(持続可能な開発目標)にも含まれているジェンダー平等は、乳幼児期からの生活環境において、子どもたちにジェンダー・バイアスを植え付けないよう大人が配慮することで実現可能になります。
今回は、NPO法人SEAN制作の教材「ジェンダーに気づこう!」(2009)を用いて、パネルシアターによる当てっこゲームを行いました。
パネルの人形の性別にはじまり、服装や髪型、好みの色・モチーフ・遊び、将来の夢について当てっこをする中で、 自分の中に“男の子らしさ・女の子らしさ”の固定観念があることに気づきます。
ワークショップを体験してみて、学生たちも、「女らしさ」「男らしさ」を決めつけられることの問題を実感したようです。
これから保育者になって、多くの子どもたちと接する生活の中で、ジェンダーにとらわれず、一人ひとりの個性を尊重した関わりができていくよう意識していけるでしょう。
そのことは本人たち自身の生き方も楽で自由なものにし、互いを大切にし合える人間関係を築く人生になっていくことと思います。