平成26年10月15日(水)、2年生後期選択科目「スポーツ施設管理論」でレベルファイブスタジアムに行って、芝の管理研修を受けてきました。台風19号が過ぎ去り、まさに台風一過の青空の中、福岡市緑のまちづくり協会、九州グラウンド株式会社様のご協力を得て、はじめて聞く話や普段立ち入ることのできない場所の見学研修に充実した時間を過ごしました。
先ずは、博多の森陸上競技場の芝で、縦に伸びる冬芝でオーバーシートをして横に伸びる夏芝を守ることなどを学習しました。
次に、競技場となりのナーセリー(圃場)に出向き、周辺競技場の芝の補修のための生育場所の存在を知り、いつも緑一色が保持できている理由がわかりました。
他の競技場にもある観客席下の倉庫を見学させていただき、大会で使用するハードルや投擲競技のハンマー、円盤、その他スターティングブロックなど所狭しと片付けてありました。
レベルファイブスタジアムに移動すると、サッカーだけでなく、ラグビーやアメフトなどの競技も実施され、スパイクで傷んだ芝の補修に気を遣うとのこと。また、害虫からの被害が大きくならないうちに、すぐに殺虫剤をまいたりするそうです。
スタジアムで使用されるラインは植物にやさしいペンキを使用し、このスタジアムを他の競技で使用する場合は、芝と同色のペンキで上塗りをして消し、新たに白色で塗るとのことでした。選手の安全だけでなく、環境のことも考えて施設管理だと実感しました。
さて、ここで問題です。
第1問 上の写真の縦じまはよく試合で見かけますが、どのようにして作られているでしょうか?
第2問 レベルファイブスタジアムの名前はネーミングライツ制度によりレベルファイブ株式会社から命名されてますが、この会社の最近のヒットアニメはなんでしょうか?
第3問 芝生の競技場であるレベルファイブスタジアムは、散水の際はすべて手作業でしょうか?
答えは最下部に表示します。最後までご覧ください。
この見学研修の時間に散水時間をあわせて、「お・も・て・な・し」をしていただきました。もちろん、天候や季節などの状況により散水量を調整しているとのことでしたよ。写真外では虹が見えていて幻想的でした。
研修最後に、国内で2台目となるハイブリッド芝刈り機を見せていただきました。前後進の駆動装置はエンジン、芝刈り機部分は電気駆動になっていました。
施設管理には機械に頼らないといけないところと手作業が必要なところがあり、誰のための管理なのか、何のための管理なのか常に気持ちを込めて作業をされているところがひしひしと伝わってきました。
学生は初めて見ること、聞くことばかりで感動の連続でしたが、この感動を忘れずに、将来このような施設だけにとらわれることなく、仕事場の環境についても安全性や合目的な施設管理ができるようになってほしいと願います。
答え
第1問 芝刈り機の走行方向により決まります。特にこの縦じまはオフサイドラインの目安になりやすいとのこと。
第2問 誰もが知っている「妖怪ウォッチ」です。いろいろ有名ですが、その前はイナズマイレブンです。
第3問 このスタジアムはすべて機械による散水です。8基のスプリンクラーと2基の移動式の10基で散水します。