いつもブログをご覧いただき誠にありがとうございます。師走に入り慌ただしい日々を過ごされていることと思います。
さて、今回は健康スポーツコミュニケーション学科2年生後期科目『スポーツ施設管理論』-芝生の維持管理編をご紹介いたします。そもそもスポーツ・運動を指導するうえで大切なので安全であることです。しかしその前に、先ず安全環境を整えることが最優先となります。したがって、この科目が重要になってきます。
平成27年12月16日(水)、博多の森球技場(レベルファイブスタジアム)と陸上競技場の芝生を受講生が見学に行きました。毎年(公財)福岡市緑のまちづくり協会の協力を得て実現しています。通常、陸上やサッカー、ラグビーなどの選手しか踏み入れることのできない芝生を実際に踏みしめたり、芝生を手で触ったりしてクッションを感じていました。
ここの陸上競技場やレベルファイブスタジアムではアスリートがスパイクで芝生を踏みしめたり、掘り起こしたりして傷んだ芝生をナーセリーで育てたものに植え替えたり、季節の変わり目で播種(種まき)をしたり、悪天候などの環境によっては広いシートを覆ったりします。
ここで、芝生の維持管理について学習したほんの一部を紹介しながら出題します。
Q1.レベルファイブスタジアムなどのサッカーグラウンドは縦じまになっています。どのような方法で縦じまが入るのでしょうか?
Q2.競技(サッカー)を行う上で芝生に白いラインを引いたあとに、他の競技(ラグビーなど)が予定されている場合どのようにしてラインを消すのでしょうか?
Q3.芝生は生きています。夏場には2~3回ほどの水やりが必要です。さて、このスタジアムにはスプリンクラー(散水機)が何基あるでしょうか?
※答は最後にあります。
下の写真は、芝生の維持管理について協会の平田様から話を聞いて陸上競技場の芝生を実際に手で触ったり、踏みしめて感触を確かめていました。また、観客席下には倉庫があり、ハンマーや砲丸、ラクビーのポール、ハードルなどが保管されていました。
答は以下の通りです。
A1.芝刈り機の走行の向きにより芝生が倒れ、縦じまが生まれます。オフサイドラインの判別がしやすい利点もあるそうです。
A2.白いラインの上に芝生と同色の緑色を上塗りして消していきます。
A3.グラウンド内にスプリンクラーが8基、移動式散水機が2基あります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
実際に維持管理の現場に出向くと競技ルールに従って芝を刈る高さが決められていたり、害虫駆除が必要になったり、施肥などをして芝生の維持管理には大変な苦労があることを学習しました。今後はスポーツ・運動の指導者として大変な苦労をしながら環境整備に携わる人がいることを認識し、グラウンドだけに限らず体育館などを大切に利用することを心がけてほしいと思います。