【授業紹介】レベルファイブスタジアムを見学

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さて、今回は2年生後期選択科目の「スポーツ施設管理論-芝生の造成と維持管理-」の一コマをご紹介いたします。この授業で芝生に関し予習をして、実際のスポーツ施設(競技場)の見学研修に取り組みました。

平成29年11月29日(水)、福岡市にある博多の森陸上競技場・球技場(レベルファイブスタジアム)などを10名の学生が見学させていただきました。

受講生10名でハイポーズ

指導者として運動・スポーツの現場では安全な指導が第一ですが、この科目では指導者たる前に管理者として、まず施設の安全を確保しているか、スポーツ機能を発揮するための維持管理ができているかを学びます。

さっそく、問題です。

問題1.サッカー場・ラグビー場など天然芝を施している競技場において、芝生の縦じまや横しまの模様が存在しますが、どのような方法で”しま模様”が作られるでしょうか?

問題2.レベルファイブスタジアム(天然芝の競技場)で、もしも雑草が生えてきたらどのような方法で除草すると思いますか?

問題3.レベルファイブスタジアムでは、サッカーをはじめラグビーなどの試合が行われたりしますが、競技のためのラインが異なります。さて、どのような方法で消すと思いますか?

答えは最後に記しておきます。

先ずは、博多の森陸上競技場(一種競技場)と補助陸上競技場(三種競技場)で、競技場全体の管理・維持の方法を学びました。使用頻度の異なる場所では、頻繁に改修を行いスポーツ機能の低下が起こらないように観察していきます。当日は運良く、陸上競技場の改修工事を目の当たりにできました。

ナーセリーで育てた芝生を切り取ってレベスタや陸上競技場へ移植します

 

ナーセリーでは夏芝や冬芝の特徴などを聞きました

 

ナーセリーではレベスタ用と陸上競技場の芝生を分けて育てます

ナーセリーでは、レベルファイブスタジアム用と陸上競技場の2種類の天然芝を育てています。両競技場で傷んだ天然芝をはぎ取り、ナーセリーの天然芝を移植します。ナーセリーで育てている理由として、購入する場合高価であることと、同品種でも育成場所が異なると色が違ってくるとのこと。

特別に観客席下にある屋内走路と試合で使用される砲丸や槍、スターティングブロックなどを見せていただきました。

夏芝は冬に休眠するために冬芝でオーバーシードを行う

学生たちは、実際に現場に足を運び、運動・スポーツの指導者としてスポーツ施設を維持管理することの必要性・重要性をこの1コマで実感できたのではないかと考えています。これらはすべてアスリートの安全性の確保とスポーツ機能の維持が最大の目的になります。どの仕事場でも指導前の環境をよく観察してほしいものです。

全国に3個しかないラグビーボールの前で

この見学研修にご協力いただきました福岡市緑のまちづくり協会 公園管理事務所所長の真隅さま、ご説明をいただきました平田さまに厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

答え1.芝刈り機の走行の方向で模様が作られます。海外の競技場では模様に制限がないところもあり、円形などの模様も存在します。

答え2.レベルファイブスタジアムの場合はすべて手作業で取り除きます。

答え3.周囲と同色の緑を上塗りします。ペンキは天然芝が呼吸できる専用のペンキを使用するそうです。(天然芝にもやさしい)

文責:星子

 

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