今年の夏も唐人町では、八兵衛地蔵夏祭りがおこなわれます。
八兵衛地蔵夏祭りは、唐人町商店街アーケードから100メートルほどの場所にある成道寺でおこなわれる
福岡市内の消防関係者から「火消しの神様」と親しまれる八兵衛地蔵尊の夏祭りで、
23、24日におこなわれます。
毎年23日、市内の消防団員約100人が唐人町商店街アーケードを練り歩き、
成道寺でまとい振りと消防太鼓などを披露してありましたが、
今年は昨日の雨で残念ながら中止になりました。
お祭りの由来は、看板によると、事の起こりは1694年(元禄7年)。
火災で各町の火消しが集まった際、ある町と唐人町の間で大乱闘が起き、
相手側に3人の死者が出たそうです。
町奉行は唐人町に下手人を出すよう命令。
住民たちが誰を選ぶか困り果てていたところ、「森八兵衛」と名乗る肥後の浪人が、
身寄りのない自分が適当と申し出たそうです。
長老たちは「其(そ)の方が亡き後は町のあらん限り、後世の弔いは絶(た)やさじ」と約束し、
八兵衛が身代わりに処刑されたそうです。
祭りが始まった時期は定かではないそうですが、唐人町では成人男性で組織する中年会が代々、
八兵衛地蔵尊の弔いを担当。仏教の法要の節目にあたる毎年8月23日から2日間、
祭りを続けてきたそうです。
300年以上、八兵衛さんとの約束を守り続けてきた町の伝統ってすごいですね。
また、これからも引き継がれた思い、大切にしていきたいですね(*^_^*)