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5月28日(木)、健スポの学生たちは『熱中症予防講座』を受講しました。
講師は、大塚製薬株式会社の大田原美奈子さまをお招きしました。大田原さまは、企業等に対する熱中症予防指導員としても活躍されているそうです。
主要なテーマは、
・水分補給の大切さ
・熱中症のメカニズム
・朝食の大切さ
・大豆が大事
の4つでした。
『水分補給の大切さ』では、まずヒトでは食べ物よりも水分の方が命に関わるものであるというお話をされ、各世代で人体に占める水分の割合、及び日常生活での各活動における発汗量の目安を教えていただきました。5%の水分が喪失すると、人体にとってかなり危険な状態になるそうです・・・野球やサッカー、剣道など発汗量の多いスポーツでは、一時間におおよそ2リットルにもなるとのことですので、きちんと水分を摂取しながらトレーニングを行わないと大変なことになることが分かりました。
『熱中症のメカニズム』では、高温多湿の環境下で起こりやすい熱中症について、発症に至るまで負の連鎖を分かりやすく教えていただきました。日本国内では、昨年度は4万人もの人が熱中症で救急搬送されているそうです。これからの時期は特に気をつけなければなりませんね。高齢者、肥満の人は発症しやすいとのことでしたので、今後こうした人たちに対する運動指導を仕事にしたいと考える学生たちにとっては、とても勉強になったことと思います。
『朝食の大切さ』では、朝食が集中力に及ぼす影響をはじめ、ごはんやみそ汁などの朝食からもしっかりと水分が摂れることを学びました。我々は、一日のうち、飲料と食事から摂る水分量にあまり差はないとのことです。朝食だけでなく、3度の食事を大切にしなければならないことがわかりました。
最後に『大豆が大事』では、世界の五大栄養食品として注目され、日本が世界に誇る大豆についてお話いただきました。タンパク質をはじめ、糖質などの栄養分も豊富で、糖吸収の速さを示すGI(グリセミック)指数が極めて低く、血糖値が上がりにくい食品として注目されていることも学びました。ただ、近年、我が国における大豆の摂取量はどんどん減っているそうです。現代に合った大豆の美味しい食べ方も教えてくださいました。
熱中症の発症には、「無理をすることと」と「無知であること」が強く関わっているとのことです。なるほど・・・と思いました。
学生のみなさんは、指導者の第一の仕事は、スポーツを行う人が無事にその活動を終えられるように努めることであると気づくことができたのではないでしょうか。