いつもブログをご覧いただき誠にありがとうございます。早いものでもう師走です。
さて、今回は本学科2年後期科目『スポーツ施設管理論-芝生の維持管理編-』をご紹介いたします。この授業の目的は、スポーツ・体育施設の安全を確保するための維持管理の方法を学習することです。
平成28年12月12日(月)、博多の森球技場(レベルファイブスタジアム)と陸上競技場の芝生の見学研修に行きました。毎年、(公財)福岡市緑のまちづくり協会様と九州グラウンド(株)様の協力を得て実現しています。
陸上競技場とレベルファイブスタジアムでは寒さから夏芝を守るために夏芝の上から冬芝の種をまいての保護や保温シートをかぶせての保温、アスリートがスパイクで芝生を踏みしめたり掘り起こしたりして傷んだ芝生をナーセリーで育てたものに植え替えたりします。
ここで、芝生の維持管理について学習したほんの一部を紹介しながら出題します。
Q1.レベルファイブスタジアムなどのサッカーグラウンドは縦じまになっています。どのような方法で縦じまが入るのでしょうか?
Q2.競技(サッカー)を行う上で芝生に白いラインを引いたあとに、他の競技(ラグビーなど)が予定されている場合どのようにしてラインを消すのでしょうか?
Q3.芝生は生きています。夏場には2~3回ほどの水やりが必要です。さて、このスタジアムにはスプリンクラー(散水機)が何基あるでしょうか?
※答は最後にあります。
下の写真は、芝生の維持管理について協会の平田様から話を聞いて陸上競技場の芝生を実際に手で触ったり、踏みしめて感触を確かめていました。また、観客席下には倉庫があり、競技で使用するハンマーや砲丸、ハードルなどが保管されていました。
答は以下の通りです。
A1.芝刈り機の走行の向きにより芝生が倒れ、縦じまが生まれます。オフサイドラインの判別がしやすい利点もあるそうです。
A2.白いラインの上に芝生と同色の緑色を上塗りして消していきます。
A3.グラウンド内にスプリンクラーが8基、移動式散水機が2基あります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
実際に維持管理の現場に出向くと競技ルールに従って芝を刈る高さが決められていたり、害虫駆除が必要になったり、施肥などをして芝生の維持管理には大変な苦労があることを学習しました。今後はスポーツ・運動の指導者として大変な苦労をしながら環境整備に携わる人がいることを認識し、グラウンドだけに限らず体育館や用具などを大切に利用することを心がけてほしいと思います。そして、安全を確保してほしいと思います。