マルウェアについて

あまり聞き慣れないかもしれませんが、コンピュータの世界では「不正または悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称」をマルウェアといいます。
「Malicious(悪意のある)」と「Software(ソフトウェア)」の最初と最後を繋げて「Malware」です。
マルウェアの例としては、「ワーム」「トロイの木馬」「バックドア」「キーロガー」など様々あり、こちらは聞き覚えのある単語があるのではないでしょうか?
一般的には、全部ひっくるめて「ウイルス」という言い方をしてますね。


ということで今回は、コンピュータに害のあるソフトウェアの話題を少し紹介したいと思います。

まず言葉として有名なウイルス。
これは日本工業規格に

「自分自身の複写、又は自分自身を変更した複写を他のプラグラムに組み込むことによって繁殖し、感染したプログラムを起動すると実行されるプログラム。」

と定義されています。

基本的には独立して実行するプログラムではないのですが、特定のファイルに感染することでプログラムが実行される仕組みになっています。
ウイルスの歴史は諸説ありますが、1986年に作られた「Brain」というものだそうです。これは、今では見られなくなった5インチフロッピーのブートセクタという所に感染するタイプで、ディスクの動作を遅くすることと、7KBのメモリーを使用できなくするというものでした。

昔のウイルスはどうでも良いようなメッセージを表示(クリスマスになると「A Merry Christmas to you」と画面に出すなど)して世間を騒がせるなどの愉快犯的なものが多かったのですが、徐々に、ハードディスクを消去したり、BIOSの書き換えてコンピュータを起動できなくしたりするものから、秘密の出入口であるバックドアを作って他人のコンピュータの制御を乗っ取ったりするものへと変化し、近年ではDoS攻撃(サーバーなどの機器に対して攻撃を行い、サービスの提供ができないようにする)やスパム(受信者の意向を無視した無差別メッセージ)の発信源にするなどといった複雑かつ悪質なものへと変化しています。

また、ウイルスは主にPCが対象でしたが、近年の携帯端末の普及から特にAndroid OSを対象としたものも出てきており、DroidDream、Lightdd、Smspacemといったトロイの木馬型の他、GPS SPYというGPS機能を悪用するスパイウェアやGeinimiという位置情報送信と遠隔操作の機能を持ったものも出てきています。

昔に比べて手口も巧妙になっていますし、その動作もかなり悪質なものが多いので、これらに感染しないためには、とにかく怪しいと思えるものに手を出さないことが大切であり、また、アンチウイルスソフトなどで自分が使う機器の保護をするという最低限の事はやっておく方が無難です。

ただし、アンチウイルスソフトは沢山あるので、
http://freesoft-100.com/security/antivirus.html
こういったサイトを参考にして自分に合ったものを1つ選択して使うのが良いと思います。

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